こんばんみ。
先日、巷で話題のM1チップ搭載のMacbook Airを購入しました。
数年前にMacbook Proを売却して以来、しばらく出先に持ち出すデバイスはiPhoneとiPad Proだけになっていました。
ただ、テザー撮影用途だとiOSはあまり実用的ではないことや、コロナ禍により外出する頻度が減ったため、iPad Proはすっかり出番をなくし、ホコリをかぶるようになってきてしまいました。
そんな中で発売された、話題のM1チップ搭載Mac。
ファンレスのMacbook Airですら、そこらのデスクトップPCより軽快とも言われる今回の新製品ですが、これさえあれば出先でテザー撮影から編集までできるし、テレワーク中も仕事用のPCの隣に置いてどうでもいいことをするのに便利なのでは!?と思い注文してしまいました。
こちらが届いた13インチ Macbook Air。
CTOモデルを注文したのですが、12月の上旬に注文してから3〜4週間ぐらいかかりました。結構かかりますネ。
中身は8コアCPU・8コアGPUのモデルで、メモリは16GB、ストレージは1TBにしてもらいました。
M1チップの仕様上、現在はメモリは16GBまでしかないようです。メモリもCPUにくっついたチップのようなので、M1チップの新型が出るまではこのスペックのままなのかもしれませんね。
このMacbook Airとは別に、同時にファンありのMacbook Proも発売されていますが、CPU自体は同じ物を積んでいるようなので静かで持ち運びにも軽いであろうAirのほうを選ぶことにしました。
本体側面にはUSB-Cと互換性のある、Thunderbolt 3の端子が2つのみ。
ちなみに現在発売されている13インチMacbook Proのほうも端子は2つのようです。
今後上位のMacbook Proが発売されたら増えるんでしょうか?
反対側にはイヤホン端子が。
スマートフォンの場合はワイヤレスイヤホン派ですが、PCだと作業時間が長いのでやはり有線は使えたほうがいいですよね。
キーボードはややストロークがある作りになっているので、押し心地は悪くないですね。
なおAirだとTouch Barは搭載されていません。
キーボードの右端にはTouch ID兼電源ボタンが設けられています。
スリープからの起動の他、対応アプリでも使えるようです。
詳しい機能などに関してはすでに情報が出回っていると思うので、あとは自分が実際に使ってみて感じた点だけご紹介していこうかなと思います。
優れたポイント
ウワサ通りの軽快さ
爆速、とまでは言いませんが、実際に使っていて「ノートPCだから遅いな」と感じるようなことは全くありませんでした。メインで使っている自作のデスクトップPC(バカでっかくてファンがフォンフォン鳴っている)とほぼ同じぐらいスムーズに使えています。
内蔵ストレージも速い
内蔵のSSDはシーケンシャルリード3000MB/s近い性能だそうで、rawデータなどの重いデータの読み書きもかなりスムーズです。
デスクトップPCでLightroom Classicを使っているときは、カタログデータをSSDに、rawデータをHDDに入れていたのですが、両方のデータをMacbook Airにコピーして使ってみたら今までとは雲泥の差のサクサク感でした…。
従来のアプリも特に問題なく動く
CPUが変わるとなると一番心配なのが今まで使っていたソフトが動くのか、というところですが、実際自分の使いたいソフトに関しては動かない物というのは見つけられませんでした。
Adobe関係のソフトはもちろん、プリンターのユーティリティなども特に問題ないようです。
唯一変だったのは、SONYのデザー撮影用のソフトであるImaging EdgeのRemoteのUI上のボタンがびよーんと伸びて表示されていたことぐらいでしょうか。(実用上問題はありませんでした)
割と心配だったPhotoshopやLightroomの有料プラグインなどに関してもきちんと動作しました。
iOS用のアプリも使える
M1チップ搭載のMacではiOS用のアプリが使用可能です。
PC用のOSでスマホアプリがネイティブで使えるって今までなかったですよね。
全てのアプリが使えるというわけではなく、App Storeで表示されている物だけになりますが、今後開発者が対応してくれれば使えるアプリも触れるようになるのかなーと期待しています。
キーボードの感触はまずまず
だいぶ前に使っていた12インチMacbookのようなペタペタキーボードではなく、多少のストロークがあるキーボードが搭載されているのでちゃんと指先の感触で打てていることが感じ取れます。
すごく良いわけではありませんが、必要十分な使い心地は備えているのではないかと思います。
サイドカーのシームレス感がスゴイ
M1 Macの新機能ではなく、OSのアップデートで追加された機能ですが、iPadをサブモニターとして使用できる「サイドカー」の機能の使い勝手が非常に良かったです。
自分の場合元々iPad Proを持っていたので、Macbook Airの基本的なセットアップを行ったところいつの間にか使用可能になっていました。
WiFiを使ってワイヤレスで接続できるのもスマートで素晴らしいです。
唯一の問題としては、家だと外部モニターがあるし、出先にMacbookとiPad両方持っていくのは面倒なので、自分の場合あまり使うことがなさそうという点でしょうか…。
気になったポイント
映像の外部出力の仕様に難あり
EIZOが調査結果を発表していますが、M1 Macは現状外部モニターに接続すると、「外部モニターを1台しか使用できない」「YUVリミテッドレンジで出力するため階調飛びが起きたりモニターの色域と一致しないことがある」といった問題を抱えています。
階調飛びと色の問題は、モニター側でYUV以外の信号フォーマットを指定する機能を備えている場合は回避できるようですが、自分が使っているDellのモニターではそれができないため、確かに写真などを編集する際に気になります。
しばらくの間はAirと外部モニターを並べて使って色などに関してはAirのほうを当てにして使っていくことにしますが、OSのアップデートなどで改善されないのであればモニターを買う必要があるかもしれませんね…。
端子が少ない
周辺機器などを接続できるのはThunderbolt 3の端子が2つ付いているだけなので、ハブやドッキングステーションなどを用意しないと不便です。
意外と重い
薄くてコンパクトなルックスにしては、手にとってみると結構ズシッと重いです。
職場からテレワーク用のPCとしてLGgramを支給された時は大きさの割に軽くてビックリしたのですが、Airの場合は重くてビックリしましたね…笑
指紋認証がアプリによって不安定
M1 Macの問題なのかアプリの問題なのかわかりませんが、アプリケーションによっては指紋認証を要求するダイアログが出ているのにTouch IDのボタンに触っても進まないことがしばしば。
もちろんスリープ解除などOSの機能でTouch IDを使用する際は安定しているのですが、アプリでは活用できないこともあるようです。
実際使ってみた感想としては、M1チップ初搭載のモデルでありながらかなり満足度の高いノートPCに仕上がっているのではないかなと思います。
性能の高さの割に価格が20万を切るという点もかなり重要なポイントですね。(Airの場合)
外部モニターへの出力の問題があるため、写真用途だとやや制約があって不便なのが唯一残念なポイント。
これさえなければ写真趣味の人に一押しのノートPCなんですがね。
あと個人的には問題ありませんが、従来のIntel CPU搭載MacのようにWindows OSをインストールできないのも人によってはネックかもしれません。
仕事などでどうしてもWindows OS用のソフトが必要!となるとM1 Macは向きませんからね…。
とはいえ個人的にはかなり満足なので、コツコツ写真やブログや、仕事中にどうでもいいことをやるのに活用していこうと思います。
ではでは。