インターネット上のあらゆるウェブページやソフト・動画・音楽などをアーカイブ化して無償提供している「Internet Archive」ですが、
先日より70年代〜90年代のアーケードゲームをブラウザ上で楽しめる「Internet Arcade」なるサービスを提供し始めました。
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こちらがそのInternet ArcadeのWEBページ。
ページ内にはゲームタイトルのバナーがズラっと並んでおり、日本でも実機を目にしたことのあるタイトルから、何これ?って感じのタイトルまでいろいろあります。
個人的に「おっ!」っと思ったメジャーなタイトルは
アルカノイド
エレベーターアクション
ギャラガ
ギャラクシアン
マッピー
アウトラン
パックマンプラス
ラリー-X
ストリートファイターII
あたりでしょうか。
下のほうのALL ITEMSをクリックすれば900タイトル以上を見れるようですが、多すぎてまだちゃんと見れていません…。
先ほどのバナーが並んでいるページの中から好きなタイトルを選ぶと、ゲームの詳細のページが出てきます。
実際にプレイしたい場合は右のゲームの写真の下にある「Run」のリンクへ進みます。
すると何やらプレイヤーの画面が出てきました。
おぉ!これMAMEを使っているんですね!
ちなみに知らない人に説明しておくとMAMEとはPC向けのアーケードゲームのオープンソースのエミュレータです。
当初のMAMEはGUIがなくコマンドラインで操作が必要なため取っ付きにくいものでしたが、オープンソースなお陰で日本語のGUIが使えるものやオンライン対戦できるものなど様々な種類のクローンが作成されてきました。
Winddowsだけでなく、MacやAndroidでも使えるものや、普通のゲームアプリに偽装してApp storeでiOS向けのものが配布されていたこともありました。
(AppleのApp storeはエミュレータの配布はNG消されましたが)
※一応言っておきますとMAMEをダウンロードするのはOKですが、ゲームのROMをネットから落としてくるのは違法になります。
今回の「Internet Arcade」は例外ですが、合法的にMAMEを使ってゲームを楽しむには実機の基板を購入してデータを吸い出す必要があります。
ちなみに合衆国著作権法では「公正な利用の範囲」であれば「フェアユース」とされ著作物の利用が許されるそうで、「Internet Arcade」もそれに則って運営されているようです。
もちろん、ゲームの制作会社が公開を止めるように言ったら公開を中止する必要があると思いますが。
さてさて、先ほどの画面でスペースキーを押すとBIOSが読み込まれてゲームが起動します。
ゲーム画面の左上に[INSERT COIN][PLAYER 1][PLAYER 2]のボタンがあり、これをクリックすることでコインを入れて実際にプレイすることができます。
ゲーム画面左下にクレジット数が表示されて操作可能な状態です。
一応そのままキーボードで遊ぶこともできますが、キーコンフィグみたいなことはできないようなのでちょっと遊びづらい…。
ちなみにゲームパッドも使用可能です。
上のキャプチャを撮った時はゲームパッドを挿してない状態で、画面下に「No gamepads detected.」と表示されています。
こちらはゲームパッドを挿した状態。
「1 gamepad detected」と表示され、実際にボタン入力で操作できました。
ゲーム読み込み後にゲームパッドを挿すと再読み込みが必要みたいなので、ゲーム画面を開く前に接続したほうが良さそうです。
手元にゲームパッドがひとつしかなかったので試せていませんがゲームパッドを使った2人プレイも可能なんでしょうか…?
実機を想定して作られたゲームをブラウザ上で遊べてしまうことにコンピュータの進化を感じますね。
ただ…。
この時代のゲームって、今のゲームほどじっくり遊べないんですよね…。
レトロゲーと言うと心惹かれるものがありますが、星の数ほどゲームがリリースされている現代になってプレイしてみると、意外と「あれ…?こんなもんだったけ…?」という気持ちが湧いてきます。
きっと遊べるゲームが少なかった故に、全力で取り組めたのかもしれません。