こんばんみ。
先日購入したiPad Pro用にキーボードを探し求めていたのですが、Logicoolから新しく発売された良さげな商品を購入したのでご紹介します。
今回購入したのはLogicoolの「10.5インチ iPad Pro用 Slim Combo バックライトキーボード付ケース ブラック iK1092BKA Smart Connector テクノロジー搭載」というキーボードとカバーのセット。
(長ったらしいので以下Slim Combo)
メーカーのオフィシャルサイトはこちら。
Surfaceを意識したような機能になっており、キックスタンドになる背面のカバーと、前面のカバー兼キーボードを組み合わせて使えるようになっています。
もちろん片方だけをつけて使用することも可能なので、キーボードがいらない日はカバーだけつけて持ち歩くのもアリ。
このキーボードの凄いところはiPad Proだけが備えるSmart Connector端子を利用したキーボードであることです。
今までiPadでキーボードを使いたい場合は基本的にBluetoothキーボードを使うことになりますが、Bluetoothキーボードはペアリングが必要だったり、バッテリーの管理が必要だったりとやや手間でした。
このキーボードはマグネットでSmart Connectorにくっつけるだけで即座に使えるようになり、端子から電源供給しているのでバッテリーも個別に充電する必要はありません。
純正でもSmart Keyboardという製品がありますが、キーストロークの深さやキーが光るという点でこちらのほうが優れています。
10.5インチ用のモデルは8月10日(木)発売ということだったのでAmazonで予約して楽しみに待っていたのですが、発売日になっても発送されず…。
慌ててビックカメラで注文し直して8月12日に届きました。
最近Amazonの配送は怪しいし、はじめからビックで注文しておけば良かった…。
Amazonのほうが少し安いんですが、ビックはポイントが貰えることを考えればほぼ同じですね。
さてさて、実際に届いたものがこちら。
パッケージはいかにも海外メーカーっぽい感じ。
ベロが折り込んであるような普通の紙箱ではなく、マグネットでくっついたフタをペロペロペロっとめくって開けるユニークな箱です。
マグネットでキーボードがくっつく製品自体とリンクさせているんでしょうか?工夫を感じますね。
中身は背面のカバーと前面カバー兼キーボード、それから写真に写っていませんが保証書が付属。
背面カバーの中に簡素な説明書きが入っているので、それに従ってiPadに装着します。
取り付けるとこんな感じ。
背面はこんな感じ。
キックスタンドを内蔵しているためか、かなり盛り上がって厚みがある作りになっています。
前面から見るとベゼルの狭さで最新のiPad Proを使っていることがわかるんですが、背面から見るとあまりの分厚さにかなり初期のiPadにケースをつけてる使っているかのような風貌です。プラスチックの質感と相まってちょっとダサい…。
Lightning端子やスピーカーの周囲は余裕を持って開放されているので、周辺機器に繋げる上で特に不都合はなさそうですね。
上部も同様にカメラやスピーカー周り、それからマイクなのかな…?ポツっと穴が空いています。
そしてさらにキーボードを装着するとこんな感じ。
Surfaceと同じく、iPadの奥にキックスタンドが突っ張る形になるので、展開するとそこそこの奥行きがあります。新幹線や飛行機の座席のテーブルで使うには厳しいですね。
12.9インチ用のモデルだとキーボードの手前側を折り込んで省スペースに使うこともできるようですが、10.5インチ用は固定されているので動かせません。一応リストレストとしての役割は果たしてくれます。
閉じるとこんな感じ。
前面カバーはファブリック素材が使われており、ちょっとだけ洒落た感じになっています。
ただ自分が購入したものはブラックなので、ファブリックの部分がおじさんのビジネスバッグみたいな感じかも…。
まぁSurfaceのキーボードのほうがオシャレですね。
背面カバーのループにペンを装着するとこんな感じ。
購入前にメーカーページで見たときは、持ち歩いている時にペンがすっぽ抜けないか心配だったのですが、ペンにピッタピタの作りになっているので勝手に抜けてしまうことはなさそうです。
ペンのキャップはむき出しなので、どこかに行ってしまってもおかしくないですがね…。
それにしてもフル装備の状態だととにかく分厚い。
一番分厚いところを測ってみたところ、およそ2.5cmぐらいはありそうです。
Apple製品で言うとHDDが入っていた頃のMacBook Pro並みの厚さな気がします。
そしてとにかく重い。
裸のiPad Proを量ったところ約470g程度でしたが、フル装備の状態だと1005gほどありました。
なんとびっくり倍以上です。iPad Pro軽いな〜と思って買ったのですが、12インチMacbookに近い重さになってしまいました(笑)
画像を交えたご紹介は以上です。
ここからは実際に触って感じたことを良かった点・悪かった点に分けて書いていきたいと思います。
良かった点
・キーボードが良い
フルサイズのキーボードと比べるとやや幅が狭いため若干の打ちにくさはありますが、タブレット用のキーボードにしてはキーストロークが深いので打鍵感は良く、押し間違えた時も感触でなんとなくわかります。
光るキーも便利で、薄暗い場所や消灯後にゴロゴロしながら文を書きたい時などに重宝します。
また、ホームボタンやiOSの検索メニューの呼び出しボタンが付いているのも地味に便利。アプリがたくさん入っていて探すのが面倒な人も、キーボードの検索メニューボタンを押してからアプリの頭文字を入れるとキーボード操作だけでアプリを開くことができます。
・キーボードショートカットや複雑な操作ができる
ブログなどを書く時にカットやコピー、ペーストや範囲指定などの操作は多用しますが、キーボード無しだといちいち指でつついてカーソルの位置を調節してコマンドを呼び出して…と、PCで当たり前にできることが非常に面倒。
キーボードがあればそういった当たり前の操作が当たり前にこなせます。
また、htmlタグを打つ時もソフトウェアキーボードだと探している記号がどこにあるのかわからず手間取ったりすることもありましたが、キーボードなら明快です。
アプリによっては専用のキーボードショートカットを用意しているものもあるようなので、ぜひ色々調べて使いこなしたいところ。
・キックスタンドはやっぱり便利
iPadを載せるスタンドというのは数多く発売されていますが、出先に持っていくのは面倒ですし、iPad自体に足がついていたほうが便利に決まっています。
動画や音楽を楽しむ際はもちろん、人に見せる時にも便利な他、使わない時も実は便利。iPadのような平らな物は当然机の上で平置きになるわけですが、上に物をのせるわけにはいかないので場所を取ります。キックスタンドがあれば自立してくれるので、狭いスペースにも立てて置いておけるのです。
・離席する時も簡単、使い始める時も簡単
iPadはマグネット付きのカバーを閉めることでスリープする構造になっていますが、もちろんこのSlim Comboもその機能に対応しています。ちょっと離席する時はキーボードを閉めてしまえば即スリープするので、こっそり誰かが見ようとしてもロックされているわけです。
また、戻ってきてロックを解除する時はタッチパネルだけでなくキーボードからもパスコードを入力できます。
悪かった点
・重くて分厚い
Slim Comboの最大の弱点、それはやはり重くて分厚いことです。
せっかく軽くて薄いiPad Proのポイントを台無しにすることになるので、ネットや動画、ゲームをするだけの人なら無用の長物です。
長文を書く人やコーディングが目的なら役に立ってくれるでしょう。
・キーボードが英語配列である
日頃から英語配列のキーボードに慣れている人なら良いですが、日本語配列に慣れている人にはやや慣れが必要です。
Enterキーが小さかったり、記号の位置が違ったりする他、文字入力の切り替えが一番左下のキーで行うというのがややクセがある印象。
日本語配列Macの癖でコマンドキー辺りを押して文字入力を変えようとしてしまったり、Google IMEの癖でTABキーで変換候補を変えようとしてしまったりとちょいちょいミスしますね(笑)
・デザインがちょっと古臭い
似たようなキックスタンド・キーボードを持つSurfaceは、カバーにカラフルな起毛素材を使っていたりしてすごくオシャレでモダン、特にアルカンターラを使ったモデルはやましん近代美術館(通称:YaMA)に展示したいぐらいのクオリティでしたが、これに関してはイマイチ…。
後発なんだからそのへん見習ってiPadのデザインを活かした物にして欲しかったです。
・膝にのせて使うのは難しい
ノートPCのことをラップトップPCとも言いますが、それは膝(lap)にのせて使えるからです。
じゃあSlim Comboはラップトップなの?と聞かれると…Noです。
元々キックスタンドを使ったキーボード付きタブレットは奥行きが出るため膝にのせずらいのもありますが、Slim Comboはタブレットとキーボードは柔らかいベルト状のパーツで繋がっているため、不安定な場所に置くとぐにゃぐにゃして使いづらいです。
机などに置いて使う用ですね。
良い点・悪い点は以上です。
色々と書きましたが、ブログの更新や写真の確認・編集目的でiPad Proを購入した自分にとっては待ち望んだクオリティのキーボードでした。
ただ背面ケースが重いので、オシャレで軽いキックスタンド付きのケースが出たら背面だけ取り替えて運用するというのはアリかも…?
逆にiPadで長文は書かないという人にはあまり向かない製品かもしれません。
純正より安いとは言え、そこそこのお値段する物なので自分の用途とマッチするかよく考えてからご購入くださいね。