こんばんみ。
先日RICOHがフィルム時代から続くコンパクトカメラGRシリーズの最新モデル「GR3」を発表しました。
メーカーのプロダクトページはこちら。
GRといえば森山大道なども愛用しているスナップ向けの広角レンズが搭載されたコンパクトカメラシリーズ。
先々代の「GR」からはエントリー〜ミドルクラスの一眼レフと同等のAPS-Cサイズのセンサーが搭載されており、コンパクトながらも高い画質や速写性でスナップ好きな人の間では人気の高いカメラですよね。
今回発表された「GRIII」では基本的なデザインは踏襲しつつ、ほぼフルモデルチェンジと言えるぐらい大幅な改良が加えられているようです。
目立つ変更点は以下の通り。
・ボディの小型化
もともと小型なGRシリーズですが、幅11.7cmだった前モデルからさらに小型化し、本モデルは幅10.94cmに。
手と一緒に写っている写真を見ると本当に小さいですね。
高さと厚みに関しても少しづつ小さくなっているようです。
・新開発のGRレンズを搭載
さらなる高画質を目指した新開発レンズが搭載されているそうで、焦点距離18.3mm(35mm判換算で28mmの画角)とF2.8の明るさはそのままに、5群7枚から6群8枚のレンズ構成へと変更されています。
また光学系が薄型化されたことにより手ぶれ補正が内蔵できるようになったとのことです。
・4段分の手ぶれ補正を搭載
3軸方向への手ぶれ補正をシリーズとしては初めて搭載。
元々広角レンズなので手ぶれは目立ちにくかったと思いますが、この手ぶれ補正の搭載により遅いシャッタースピードでの撮影もしやすくなるのではないでしょうか。
・2420万画素にアップ
有効画素数が前モデルの1620万画素から2420万画素にアップ。
大きくプリントしやすいのもありますが、トリミングしたい場合にも有利ですね。
28mm相当の画角だと広すぎるシーンもあると思うので、トリミングする余裕があるのはありがたいです。
・最高iso感度が102400にアップ
iso感度は前モデルの最高25600から最高102400にアップ。
実際どこまで実用に堪えるのかは手にしてみないとわかりませんが、手ぶれ補正と相まって暗所でブレてしまうことは少なくなるはずです。
・映像エンジンの性能アップ
処理能力向上により高画素のセンサーに対応した他、14bit RAWにも対応。より階調が良くなった、レスポンスが向上したなどのメリットもあるそうです。
・高速なハイブリッドAFを採用
像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたハイブリッドAFを新たに採用。
前モデルまではコントラストAFのみで、AFが迷うと言われていたので多くのGRユーザーが待ち望んでいた進化だと思います。
・タッチ操作の対応とコントロールダイヤルの追加
背面液晶にタッチパネルを採用したとのことで、タッチやスワイプによる操作が可能になりました。
このシリーズはジョイスティック的な物が無かったので素早いフォーカスポイントの移動ができませんでした。スワイプで移動ができるなら、片手だけで素早く操作できそうですね。
また背面のボタンの種類や配置も変更されており、十字キーの外周にコントロールダイヤルが追加されたのもポイントです。
前モデルまではこういったくるくる回せるダイヤルはありませんでしたから、こういった機能追加でマニュアル撮影もしやすくなりそうです。
・約0.8秒の高速起動
前モデルの起動時間1秒から、さらに短縮された0.8秒に進化。
鏡筒を繰り出すモーターが高出力な物に変更されておりとのことで、より素早く撮影に入れるようになっています。
元々このシリーズは自動で開くレンズバリアを搭載しているので、キャップの着脱も不要ですぐに撮れますね。
・自分好みの設定が可能なイメージコントロール
これまでの「画像設定」と「エフェクト」が統合され、元々入っているエフェクトの色合いや描写をより自分好みに調節できるようになりました。
個人的にはGRのブリーチバイパスの雰囲気がいいな〜と思っていたのであれを細かく弄れるのは良いですね。
・最短6cmまで寄れるマクロモード
前モデルでは別売りのマクロコンバージョンレンズが必要なマクロ撮影ですが、GRIIIではコンバージョンレンズ無しで同等の最短6cmまで寄れるようになりました。
持ち歩く物が増えるのが面倒くさい人にはかなり嬉しい機能ですね。
・無線LANとBluetoothに両対応
Bluetoothに対応したことでスマホとの常時接続が可能になりました。
これにより位置情報の記録や時刻の同期ができる他、スマホからの操作で無線LANを繋げさせることもできると思われます。
・明るい屋外でも見やすいアウトドアモニター
明るい屋外や暗い環境でも見やすいアウトドアモニター機能を搭載したとのこと。
背面液晶しか無いコンデジだと夏の屋外などではかなり見づらくなりますが、この機能により見やすくなるのでしょうか?
・センサーダストを除去する超音波クリーニング機能
レンズ交換式ではないカメラだと付いていないことが多いですが、GRIIIでは手ぶれ補正を追加すると同時に超音波クリーニング機能も持たせています。
レンズ交換式でなくてもわずかな隙間からチリが入る可能性はありますので安心の機能と言えます。沈胴式なので尚更入る可能性はありますからね。
X100Fを買った時GRIIもちょっと気にしてはいたのですが、画角が28mm相当なのと、X100Fのほうがスペックが上だったのでそっちを選んでしまいましたが、あの時点でこれが出ていたらこっちを買っていたかもしれませんね…。
なんと言ってもこの小ささは惹かれるものがあります。
プロダクトページに上の動画が掲載されていますが、この動画もすごく雰囲気が良い。スナップが好きな人がいかにも好みそうな感じです。
X100Fの一件で懲りたので、しばらくコンデジは買わずにα7RIIIに小さいレンズを付けて我慢…と考えていたのですが、これはちょっと欲しいな…。
唯一気になるのがGRシリーズは故障率が高いという点。
すでにGRシリーズを10台以上壊してしまったという写真家の方も知っているので、長く使っているときっと壊れるんだろうな…と考えて二の足を踏んでしまいます。
まぁこれもCP+で触れたら触って考えたいですね。