こんばんみ。
トイカメラなどで有名なメーカー「Lomography」が、自社の名を冠した新しいレンズを発表しました。
プロジェクトページはこちら。
「Lomogon 2.5/32 Art Lens」と名付けられたこのレンズ。
ページには「ロモグラフィー最高傑作」などと書かれており非常に興味をそそられますよね。
このレンズはロモの看板商品とも言えるフィルムカメラLC-A+の描写を元に一眼レフで使えるように進化させたものだそう。
LC-A+はその独特の色乗りとコントラストの高さ、強い周辺減光が魅力のカメラ。一応トイカメラ的な位置づけでありながらオートで撮れるので失敗も少なく、ゾーンフォーカスで大まかなピント合わせもできるようになっています。
とはいえLC-A+はあくまでラフに撮れるカメラのため、絞りの設定や細かなピント合わせ、露出補正などはできませんでした。
このLomogonなら本格的なボディに装着できるので、LC-A+の雰囲気を残しつつキッチリ撮れるようになるわけですね。
一応以前から「Lomo LC-A MINITAR-1 Art Lens 2.8/32 M」というLC-AのレンズをMマウントにした物が出ており、そちらは本当にそのままの移植という形でしたが、今回のモデルは一眼レフ用に再設計されているようです。
Lomogonの最大の特徴はこのユニークな絞り機構。
一般的なレンズの絞りは、複数枚の絞り羽根を円形に重ね合わせることで穴の大きさを調節していますが、Lomogonは複数のサイズの穴が開いたプレートをリボルバーのように回転して切り替える仕掛けになっているため、絞りの穴が完全に円形です。
絞り羽根が少なく穴が円形にならないレンズだと背景ボケやゴーストがカクカクしていましたが、Lomogonではそうはならないということですね。
絞り値が5段階でしか切り替えられないので、一般的な絞りと比べると細かな調節はできませんが、形が独特なのでファインダーから目を外さずとも指先だけですぐに操作できそうではあります。
カラーは「真鍮ブラック」「真鍮ゴールド」「アルミニウムブラック」の3色。
真鍮ゴールドのいかにもレトロっぽいのも良いですが、真鍮ブラックは使ってるうちにハゲて地金のゴールドは見えたりするのかな?それもそれで格好良さそうですね。
アルミニウムブラックとどう違うのかわかりませんが、写真を見る限りアルミニウムのほうはマットっぽい仕上げ?
ちなみにマウントはEFマウント用、Fマウント用の2種類。
ミラーレス一眼ならマウントアダプターでどちらでも対応できると思いますよ。
今ならクラウドファンディングサービスのMOTION GALLERYから予約することで、店頭価格より安く購入することができます。
安く予約できる数は比較的少な目なので、欲しい人は早めに予約したほうがいいと思います。
恐らく来週末のCP+で展示とかがあるとガッツリ予約数増えるでしょう。
α7RIII用の普段使いレンズに迷走中の自分としては、これはなかなか良さそうだと心惹かれるものがありますね…。
最短撮影距離40cmということなので、よっぽど寄りたい人じゃなければオールラウンドに使えるレンズなんじゃないかなと。
作例とか見てるとフィルム調の加工がすごくマッチしそうな写りに見えます。
微妙に気になるのが、露出した絞りのダイヤルがホコリとかゴミを取り込んじゃったりしないのかな…?という点。
この辺はCP+の時に展示があれば見てみたいところですね。
それにしてもCP+は気になる新製品が多くてどれにお金を使うか非常に迷うところですね…。
会場での中古カメラ市もあるし、予約するかどうかはそれから決めるか…。
※追伸
Lomogonとは関係無い話ですが、「Lomo LC-A MINITAR-1 Art Lens 2.8/32 M」みたいなコンパクトカメラのレンズをMマウントに移植…って心踊りますよね。
リコーのGRのレンズとか、minoltaのTC-1をLマウントにしたレンズとかありますが、あのレンズを機械式のボディで使えるのか!みたいな感動。
まぁ大抵プレミア価格ついていて高いんですよね…。