こんばんみ。
ハッセル用の超広角レンズを購入しました。
少し前にHasselblad 503CXiを購入しましたが、元々付いていたのは80mmの標準レンズなので建造物や風景をダイナミックに写すのには向いていませんでした。
そこで今回「Distagon CF 40mm F4 FLE」を購入しました。
中判の場合、焦点距離×0.55にすると35mm判のおおよその画角になります。
なので40×0.55=22で、だいたい35mm判換算で22mmぐらいの画角になるのかなと思います。
(正方形に写るのでまた印象は変わってきますが…)
元々は安価な「Distagon C 50mm F4」をとりあえず購入し、もっと広角が欲しくなったら40mmに手を出そうかなと考えていました。
近場の中古カメラ店でレンズの端に少し欠けがある50mmが非常に安くなっていたので早速購入。試し撮りしたところ欠けによる写りへの影響はなさそうなんですが、なぜか速いシャッタースピードに設定しているのにスローガバナーが働いてしまう不具合があり返品することに…。
同じお店で他の50mmも見せてもらったのですが、シャッターが粘っているものが多くオーバーホール無しで使えるものはなさそうです。
ならばちょっと高くなるけど状態の良い40mmを買うか…ってことで40mmに手を出しました。
このレンズはCシリーズの後継にあたりCFシリーズのレンズだそうで、Cレンズと比べて色々と操作がしやすくなっています。
操作部。
手前からフォーカシング、絞り、シャッタースピードのリングが並んでいます。
まずフォーカスリングですが、Cシリーズの歯車のようなゴツゴツした痛い構造ではなく、比較的モダンな滑り止めのデザインになったこと、幅が広くなったことでかなり回しやすくなっています。
ヤシコンのレンズと似た雰囲気。
Cシリーズは絞りリングとシャッタースピードリングは通常連動しており、レバーを押し下げている時だけ別々に動かせる構造でしたが、CFシリーズからは逆でボタンを押しながら回した時だけ連動する仕掛けになっています。
Cシリーズだとシャッタースピードを一気に回したいときに面倒でしたが、この仕様変更のお陰でかなり使いやすくなったように感じます。
先端側に「∞-2-0.9-0.5m」と書かれたリングがありますが、これはレンズ名にも付いているFLE(フローティングレンズエレメント)機構のリング。
調節可能な補正レンズのようなもので、近接撮影時はこれを調節することでよりシャープに撮影できるんだとか。
フロントには保護フィルターが付いていました。
レンズキャップもフィルターに合わせた径になっていたので、たぶん発売した時から標準で付いているものなんでしょう。
フィルターを外すとこんな感じになっています。
前玉が突出している他、前玉の周りにフードのような構造が付いているため、おそらく市販のフィルターは付かないんじゃないかなと思います。
リア側はこんな感じ。
503CXiに装着するとこんな感じに。
80mmを付けているとコロンとして可愛らしい感じですが、40mmだと結構全長が長くなって物々しい印象になります。
またこの太さで11枚構成だけあって、かなりずっしりとした重量感もありますね。
ちなみにお値段は約16万円でした。
ハッセルでも流通の多いレンズだと安かったりするんですが、40mmはあまり値段が落ちないようで結構お高めですよね…。
ちなみに少し前の記事に載せた下記の写真は、このレンズで撮影しました。
新型コロナの影響で遠出できないので、横浜で試して以降なかなか活用できていません…。
早いところ安心して外出できるようになってほしいものです。