DTM

音源モジュールの銘器の再来「Sound Canvas for iOS」

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Scios01

こんばんみ。

ガジェット関連のブログや情報サイトで取り上げられていますが、Rolandよりかつて音源モジュールの名シリーズとして名を馳せていた「Sound Canvas」のiOSアプリ版「Sound Canvas for iOS」が登場しました。


今となっては打ち込みでDTMをやる場合、プラグインソフトウェアやDAWの内蔵音源を鳴らすのが当たり前となっていますが、
PCのスペックが今ほど高くなく実用的なソフトウェア音源などが無い時代もありました。

そういった時代の打ち込みで重宝されていたのがSCシリーズのような外部の音源モジュール。
PCでmidiを打ち込んで、音源モジュールから実際に音を出力していたわけですね。

近年ではソフトウェア音源が圧倒的に進化しており、楽器のリアルなサウンドを打ち込みで表現したいならソフトウェア音源を使うことになりますが、90年代っぽいちょっとチープな感じのJ-POPとかが好きな人にはまだまだ愛用されているようです。

そんな歴史を持つSound Canvasですが、アプリも実機のルックスを引き継いでいてかつてのユーザーが喜びそうな感じ。

Scios02

画面下半分に各パートの音色やソングリストが表示されるのは、むしろ実機より親切な作りなのでは?

Scios03

実機のインターフェースを模したものの他に「プレイヤースキン」という表示モードがあり、こちらはバンドマンの練習やカラオケに使えるモードのようですね。
左下の「Easy Minus One」という項目から特定のジャンルの楽器のパートをワンタップでミュートできます。

Scios04

Scios05

iPhoneでは画面が小さいので表示できる項目が減ってしまいますが、ガッツリ曲作りするのではなくてちょっとした確認程度なら使えそうですね。
DAW系のアプリだとiPadのみの対応のものも結構存在しますが、iPhoneでも使えるのは良いですね。

オフィシャルのYoutubeから実際のサウンドが確認できます。


ピアノ、エレキギター(ワウ)、オーケストラ系の音色。


エレピ、エレキギター(歪み系)、サックス系の音色。


ストリングス系とブルースギターの音色。
スキン表示もこの動画で確認できます。

ちょっと古い感じもしますが、個人的にはサックスの音色が好きかも。ニュージャズやジャジーヒップホップを作るのに使えるんじゃないかと妄想を膨らませました。

iPadではシンセのアプリなどは大量に出ていますが、マルチ音源はまだまだ少ないので結構強みかもしれません。


さて、iPadでの楽曲作りの必要な機能面はどうなのか?ってのが問題ですよね。

まずCore MIDIに対応しています。
カメラコネクションキット経由やiOS対応のmidiキーボードを使ってリアルタイムに演奏できる他、他のCore MIDI対応のアプリからコントロールして演奏することも可能です。

しかしAudiobusなどの他のアプリに出力した音を送る機能には現時点では対応していません…。
何だかオフィシャルサイトや他の情報サイトを見ると実機の音色マップと互換性があるので古いフォーマットのsmfも再生できるよ!みたいなことを言っていますが、重要なのはそこじゃないだろと!

せっかくiOSという共通規格の多いOS向けにリリースしているのに、他のアプリと連携できなきゃ面白くないでしょーに…。

自分としてはCubasisなどでピアノロールに打ち込んで、core MIDI経由でSound Canvasをコントロール。出力されたサウンドをAundiobusでCubasisに戻してバウンスするというのが理想的な使い方。

midiファイルを鳴らしたり、キーボードを繋いで演奏できるだけだったら、正直買うほどのものじゃないな…と思います。

ちなみに、
対応機種はiPhone5s、iPhone6、iPhone6 Plus、iPad Air以降、iPad mini2以降ということになっています。
マルチパートで鳴らせるのは強みですが、そのために結構CPU負荷が高いのかもしれません。

自分の持っているのは第4世代のiPadなので…条件を満たしていないし、今後Audiobusに対応してもCubasisと一緒に使うのはスペック的にムリそうだな…。

そんな訳で私は購入を見送りますが、
2015年の2月10日までは発売記念セールと称して、通常2,000円のところ1,500円で購入できますので試してみたい方はお早めに!

-DTM

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やましん
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