こんばんみ。
Kickstarterにて、古いフィルムカメラを蘇らせるユニークなアイテムを発見したのでご紹介します。
Kickstarterのプロジェクトページはこちら。
このプロジェクトは、フィルムの一眼レフやレンジファインダーのカメラをデジタルとして蘇らせるデジタルバック「I’m Back」を作ろうというもの。
カメラに詳しい人ならご存知かと思いますが、デジタルバックとはフィルムカメラをデジタルカメラ化するためのオプションユニットのこと。
中判フィルムカメラはフィルムを装填する部分(フィルムバック)を外して交換できるようになっているものが多いのですが、そこへフィルムの代わりにイメージセンサーが搭載されたデジタルバックを取り付けることで、高品質な中判用のレンズを使ってデジタルで撮影できるようになるわけです。
ただしこう言った中判用のデジタルバックはウン百万円もするシロモノで、普通の人に手が出せる物ではありませんでした。
Samuel Mello Medeirosさんが考案したのは、35mm判フィルムカメラに取り付けて使用するデジタルバック。
裏蓋を外したカメラの三脚穴にこのアイテムを固定し、シンクロ接点で繋ぐことで使えるようになるそうで、三脚のネジの位置やセンサーの高さは調節が可能なので、そこそこの種類の機種に対応できるようです。
イメージセンサーはPanasonic製の対角線長10.9mmの物を使用しているとのこと。
コンデジ並みの小ささのセンサーなので物凄くクロップされるんじゃないか…と心配になるかもしれませんが、このアイテムはフィルムの位置にそのままイメージセンサーを配置するのではなく、フィルムの位置にスクリーンを配置し、そのスクリーンに映った像をイメージセンサーによって捉えるという仕組みになっているそう。
つまりきちんと35mm判の画角で写るということですね。
装着するとモータードライブをつけたような感じに。
ボディを左手で支えにくそうなので、やや構えにくくなるのかもしれませんね。
以下はKickstarterのページに掲載されている作例の一部です。
デジタルながらフィルムのようなザラッとした質感の描写ですね。
スクリーンに投影されたものを撮影しているからこういう質感になるのでしょうか?
取り付けるとそこそこかさばる大きさになってしまうのが残念ですが、レトロな描写でガンガン撮影できるのは良いですね。
Lightroom用のVSCOなどで色合いもフィルムっぽくしてあげれば、良い雰囲気の写真に仕上がりそうです。