こんばんみ。
新しい相棒を迎え入れたのでご紹介します。
購入したのはRollei 35と言うフィルムカメラ。
ヤフオクで2万ちょっとでした。
このカメラは1967年に二眼レフなどで有名なRolleiが発売した物で、高級コンパクトカメラの元祖と呼ばれるものです。
小さくて比較的安価な日本製のカメラに対抗する形で出した物だそうで、とことん小さく、それでいて一流メーカーのパーツを使って作られた高級機です。
露出計は内蔵していますが、距離計は付いていないので目測で距離を見てフォーカシングする必要があります。
スナップ用途であれば基本的に絞って使うのでそれほど困らないと思いますが、暗くて開放で撮らないといけないシーンでは難儀しそうですね。
今回入手した個体は状態がかなり良く、説明書なども付属していました。
修理済みで、さらに現行の電池を使うためのアダプター付き、レンズフィルターも付いてすぐに使える状態だったので非常にありがたいです。
以下外観をパラパラ〜っと。
このカメラは上記のようにレンズを引き出して使う沈胴式です。
このレンズがなかなかの曲者で、撮影後は必ず巻き上げてからしまわないといけない仕組みになっています。
感覚的にはすぐ撮らないのであれば普通は巻き上げようと思わないと思うのですが、これがお作法なんだそうです。
かの有名なハッセルブラッドの中判カメラもチャージしてからじゃないとレンズ交換できなかったりと、ドイツ製のカメラは謎めいた仕様が多いですね。
正面はこんな感じ。
向かって左側には絞りとISO感度を指定するためのダイヤル、右側にはシャッタースピードのダイヤルと、何のフィルムを入れたか覚えておく用(?)のメモ的なダイヤルがついています。
ダイヤルが前に付いていると見づらいんじゃないかと思われるかもしれませんが、絞りとシャッタースピードのダイヤルの指標は上から露出計のメーターと一緒に見えるようになっています。
(真上からの写真も撮っておけばよかった…)
頻繁に弄らないISO感度のダイヤルは正面にからしか見えないようにしてあるなど、ギリギリのサイズの中に使いやすいように機能が詰め込んでありますね。
背面はファインダーと巻き戻しのロックを解除するレバーがあるのみ。
距離計などは付いていないので、ファインダーを覗いてもフレームが見えるだけです。
ちなみに今回自分が入手したものはシンガポールで製造されたものなので、背面左下に「MADE by Rollei SINGAPORE」と書かれています。
底面には巻き戻しのクランク、フィルムカウンター、シューが設けられています。
シューに別売りのストロボを取り付けて使うこともできますが、ストロボが下から当たると変な影が出そうですよね。その場合は逆さまに持って使うのが正解なんでしょうか…?
先週末に昭和記念公園へ紅葉を撮りに行ったのですが、ちょうどその日の朝に届いたので即持ち出して使って見ました。
ブロニカS2を売ってしまって以降、機械式のカメラは使っていなかったので一回一回巻き上げる作業は新鮮だし、サクサク撮れてしまうデジタルと違って一枚一枚撮るのに集中できる感じがしますね。
それに何よりこの小ささが良い。
タバコの箱ぐらいの大きさしかないのでポケットにも収まりますし、毎日持ち歩くのに本当に便利です。やっぱりそのへんを歩いている時にふと撮りたい光景に出会う時がありますから、その時にカメラを持っているのと持っていないのでは大きな違いです。
街中で撮るときに目立たないのも良いですね。(カメラ好きな人が見たら「あっ!Rollei 35や!」となるかもしれませんが)
フィルムをまとめて現像に出す都合でまだRollei 35で撮れた写真が見れていませんが、個人的にはものすごく期待を寄せています。
ある程度このカメラで撮った写真が溜まったら、またインプレッションに関する記事を書こうと思います。
ではでは。