こんばんみ。
先日行われたCP+ 2018の中古カメラフェアで、前々から欲しかったBESSA R2Mを購入しました。
現在フィルムカメラはCONTAX G2をメインに使用しているのですが、AE機+モータードライブ内蔵なのでシャッター音がそこそこ大きいんです。屋外だとそれほどでもないんですが、建物の中だと結構響く。
それで機械式のレンジファインダーカメラが欲しいと思っていました。G2と2台持ちすればレンズ交換の手間も省けますしね。
機械式レンジファインダーといえばやはりM型ライカですが、状態が良いものはそこそこ高いのと、フィルム交換の仕組みが面倒という欠点があるため別のがいいかなと考えていました。
そこで目をつけていたのが、コシナが発売していたフォクトレンダーのBESSA Rシリーズだったんです。
そんなこんなでしばらくはヤフオクを眺めてBESSAへの思いを募らせる日々だったのですが、CP+のコシナブースでレンズのお試し用として置かれていたBESSA R2Mに遭遇。
手に取って操作してみると、ライカほど精密な感じはしませんが、手に馴染むし何よりカッコいい…!
これは見つけ次第買わなければ…と決意。
その後メーカーのブースを一通り見た後、会場2階で行われている中古カメラフェアに立ち寄ったのですが、なんと入り口から一番手前のお店でいきなり新品同様のBESSA R2Mを発見!お値段は68,000円。
使用感あってもいいのでもう少し安いのはないかと見て回ったのですが、BESSA Rシリーズはそれだけしかありませんでした。
ただ、BESSA R2Mを置いてるお店の隣のお店で68,800円のライカM3を発見。触らせてもらったところ革貼りがボロくなっているだけでファインダーも綺麗だしシャッタースピードも正常っぽい。
革だけなら自分で引っぺがして貼り替えることもできそうですし、その手間を考慮してもこの値段は安い。
ほぼ同じ価格のピカピカBESSA R2Mとボロボロ革ライカM3…。
さんざん悩んで結局BESSA R2Mを購入しました。決めては使いやすさと見た目でしょうか。
R2Mは露出計がついているし、一眼レフのようにヒンジ付きの裏蓋がパカっと開くのでM3よりフィルム装填が楽です。
あと軍艦部のメカメカしい感じがやはり良いなと。個人的にはM3のフロント側の窓が縁取りされた感じが古臭さを感じさせるのであまり好きではありません。ライカを買うとしたらやはりモダンな香りのするM6かな?もしくはずんぐり可愛いM5。
BESSA Rシリーズは大きく分けて4つのナンバリングがあり、「R」はライカLマウント互換、「R2」はライカMマウント互換、「R3」はライカM互換で標準〜望遠向けのファインダー、「R4」はライカM互換で広角〜標準向けのファインダーになっています。
さらに数字の後ろに「M」がつくものはマニュアル露出、「A」がつくものはAE機だったりします。
今回自分が購入したBESSA R2Mはファインダー倍率が0.7倍で、35mm・50mm・75mm・90mmのフレームが表示されるモデルです。
自分の場合スナップだと35mmや50mmを使うことが多いので、このモデルがベストでした。広角に関してはG2に任せておけばいいかなと。
またG2と差別化する意味でも機械式がいいかなと思い、マニュアル露出のモデルを選びました。
さてさて、前フリが長くなりましたが買ってきた物がこちら。
みんな大好き、嬉しい元箱付きです。
もちろん説明書も付属。カメラの説明書ってあまり読むことがなさそうですが、このカメラに関しては裏蓋の開け方がわからず説明書のお世話になりました(笑)
じゃじゃん、カメラ本体がこちら。
BESSA Rシリーズは巻き戻しクランクが付いている側がガクッと落ち込んだデザインになっている特徴です。
ボディカラーは何種類か存在するようなのですが、自分が購入したのはブラック。まぁ無難ですよね。
R3とR4はボディの金属部分が梨地っぽくなっているようですが、R2はツルツルです。お陰で指紋がよく目立つ…。
背面はこんな感じで特に何も無いです。
右側がせり出した部分がありますが、カメラを握った時にちょうどここに親指がひっかかります。そのためホールド感はなかなか良いですね。
軍艦部。
シャッタースピードダイヤルの中にISO感度の設定ダイヤルが組み込まれており、ダイヤルを引き上げながら回すとISOが設定できます。
ちなみにこのタイプのダイヤルは大好物です。
アクセサリーシューの左に何やらレバーのようなものがありますが、これはファインダーフレームを選択するためのスイッチです。ライカMのようにレンズを付け替えても自動でフレームは変わりませんが、何mmのフレームが用意されているのかわかりやすいと言えばわかりやすい。
何か理由があるのかわかりませんが、巻き戻しクランクは真ん中にも関節がついており2段階に折れ曲がります。起こそうとするとコキンコキンと小気味よく起き上がるので、なんだか気持ちよくて作りの良さを感じますね。
買ってすぐ使いたかったので、とりあえずと言った感じで安レンズを購入。
ソ連製のLマウントレンズ、Jupiter-8 50mm F2.0です。
ゾナーのコピーということなんで、ツァイスやCONTAXファンの自分にはピッタリと言えるかもしれません。
まだこれで撮った写真を現像できていないので写りはわかりませんが、ネットの評判によると本家ツァイスと比べるとやわらかい写りだけど色乗りは濃厚とのこと。現像が楽しみです。
本当はコシナのツァイスかフォクトレンダーの35〜50mmあたりのレンズが欲しかったのですが、ちょっと高かったのでまた今度購入しようかなと。
愛機CONTAX G2と並べるとこんな感じ。
こうしてみるとG2のほうがやや大きく感じますね。巻き戻しクランク付近が欠けたデザインなのも、BESSAが小さく見える一因かも。
上から比較した写真。
G2のほうが若干幅が大きいですね。あとファインダーの接眼部の飛び出した構造なので奥行きもある感じです。
重量に関してもBESSAのほうが若干軽くてコンパクト感があります。
G2と一緒に持ち歩いても苦は無さそうです。
購入後、そのまま出先でフィルムをセットして撮り始めたのですが、1枚1枚巻き上げて撮る感覚は「フィルムで撮ってる」感があって良いですね。サクサク撮れる電子制御のカメラはチャンスに強いですが、こうやって1枚1枚撮るのも趣があります。
シャッター音は「バシャンッ!」って感じの荒っぽい音で、ライカのような上品さはありませんが嫌いな音ではないです。
以前はG2とG1で2台持ちとしていましたが、G1はややオートフォーカスが心許なかったのでマニュアルでピント合わせできるBESSA R2Mは安心して使えそうです。
BESSAには50mm前後の標準レンズ、G2には28mmか90mmを付けておけば様々な画角のスナップが撮れて便利なはず。
これからこのカメラをたくさん持ち出してスナップしていこうと思います。
ちなみに機械式カメラとしてRollei 35も持っているのですが、きちっとピント合わせできて露出計も付いている機械式カメラが手に入った今、全然使わなくなりそうだなと…いっそ売っちゃうか…。