こんばんみ。
先日フィルムの一眼レフ「Nikon F4s」を購入しました。
今まで35mm判のカメラに関してはレンジファインダー機しか持っておらず、寄って撮ったりキチンとピント合わせして撮る時用に一眼レフが欲しいと思いっていました。
実は数ヶ月前にCanonのEOS 55をヤフオクで購入したりもしたのですが、届いてすぐ電池を入れて試してみたところ、シャッター幕にベトベトした物が付着していて開いたり開かなかったりする代物でした…。
それに関しては返金してもらったのでまぁ置いておいて、やはり中古はちゃんと実物を見ないとなーなんて思って買う機会を伺っていたんです。
で、ちょうど新宿付近に行く機会があったので中古カメラ店をいくつかハシゴして見てみたところ、なんと13000円程度で販売されているNikon F4sを発見。
現状品と書かれていたのでどんなもんだろうと思って見せてもらったところ、ファインダーを覗いた時に左上に位置する液晶が漏れている物でした。
ただこの左上の液晶というのは露出補正の数字とフィルムカウンターが表示されているだけで、軍艦部でも見れるんですよね。
じゃあ別に漏れててもいいかってことで購入してしまいました。
Nikon F4にはいくつかのモデルが存在します。
スタンダードなF4、バッテリーパックMB-22が取り付けられたF4s、改良型のバッテリーパックMB-23が取り付けられたF4eです。
バッテリーパックを交換することでF4にすることもできるし、F4sにもF4eにもなるのが面白いですね。ちなみにバッテリーパックはモータードライブでは無いので、通常のF4でも自動巻き上げです。
今回購入したのはF4sで、バッテリーパックにより秒間5.7コマの連写が可能な他、縦位置グリップとしても役立ちます。
そのぶん重くなるし、自分はそこまでフィルムで連写することがないので通常のF4でも良かったのですが、この値段なので仕方ありません。
直線的なデザインの前モデルF3と比べるとかなりマッチョな印象になっているF4。
バッテリーパックがついているとなおのことムキムキに見えます。
背面はこんな感じ。
操作部は上部に集中しており、背面にこれといったボタンがありませんね。
下のほうに大きなネジのような物がありますが、これを回してバッテリーパックを固定する仕組みです。
最近の縦位置グリップなどは三脚穴に刺すネジと回す部分が同軸になっているものが多いですが、これはコインなどを使えばキッチリと締めることができるので安心ですね。
上面の操作部。
まず右上のシャッターボタンと一緒になっているのが電源およびドライブモードの選択スイッチ。LだとOFF、それ以外に合わせるとオンの状態になります。ロックが付いており、横の小さなボタンを押しながらでないと回らないのが安心なような、面倒くさいような…。
その下にあるのが露出補正ダイヤルと撮影モードの選択スイッチ。露出補正にもロックがついており、ファインダーを覗きながら変えにくいのが結構不便。
さらにその左にあるのはシャッタースピードダイヤル。このダイヤルだけ高さがあるので、ファインダーを覗いたままでも指を伸ばして操作しやすいですね。
あと写真ではわかりませんが、ファインダーの側面に測光モードの切り替えスイッチも設けられています。
マルチパターン測光・中央重点測光・スポット測光から選べるので、柔軟に使いやすいですね。
(前使っていたCONTAX RTSIIIはマルチパターンや評価測光のようなものが無かった…)
F4はオートフォーカス対応なので、フォーカスモードの切り替えスイッチもあります。
基本MFレンズで使うつもりで購入したので、あまり弄ることはないかな?
右手で操作できる位置にもボタン類があり、上から絞り込みボタン&ミラーアップレバー、AFロック、AEロックがあります。
絞り込みボタンは電子式ではなく機械式なため、構えながら中指を伸ばして押そうとすると結構力が要りますね(笑)
サイドには縦位置撮影時用のシャッターボタンが用意されています。
縦位置でも自然な姿勢で構えられるのでなかなか便利。
本体のボタンと比べてちょっとボタンの径が小さいのがややマイナスポイントでしょうか。
F4sの底部は構えた時の左側が斜めにカットされたようなデザインになっています。
最初に見た時は何だろう?と思っていたのですが、構えてみると左手をボディの下に添えつつレンズに指を伸ばしやすいようになっているんですね。
F4はファインダーの交換が可能になっており、脇にあるレバーを動かすことで簡単に着脱できます。
簡単に着脱できますが、ハマるとガッチリ固定されて遊びが無い感じはさすが精密に作られているなと感じます。
こっちが外したファインダー。
ペンタプリズムが触れるような位置に出ていてなんだかすごい。驚くほど透明度が高く見ていると吸い込まれそうに綺麗です。
電子接点が並んでいますが、液晶内のファインダー表示や、露出の情報のやり取りに使われているんでしょうかね?
通常のファインダーの他、メガネをかけた人などが使いやすいハイアイポイントのファインダーやウエストレベルファインダーもあるそう。
ファインダーを外した状態でも格好良い。
レンズは別売りだったため、「AI Nikkor 50mm f/1.4S」という物も中古で購入しました。
Nikonはあまり詳しくないので後から知ったのですが、これオールドレンズじゃなくて現行品なんですね。
レンズは確かお値段2万円ほどだったかな。
近年のデジタル向けのF1.4のレンズと比べるとかなりコンパクトな作りです。
せっかくなのでF-FEのマウントアダプターも買って、αでも使えるようにしたいところですね。
外観などに関しては以上です。
実はこのカメラを買ったのは昨年の12月だったのですが、忙しくてなかなか試せる機会がありませんでした…。
最近ようやくF4sで撮ったフィルムを現像できたので、気に入った写真をいくつか貼っていきます。
参考にどうぞ。
初日の出を待っている人。江ノ島ですね。
開放で撮ったら手前の人以外ボケるかな?と思って撮ってみたのですが、まぁまぁボケてますね。
谷根千付近にて。
そういえば自分ショーウィンドウを撮るのが結構好きなんですよね。
初対面の人とフォトウォークしてる時に撮ると「なんでそんなところ撮ってるの?」って顔されますが、いいじゃん。ショーウィンドウって。
これも谷根千付近。
ストームグラスって知ってます?
昔天気予報に使われていた道具で、ガラスの入れ物の中にアルコールと様々な薬品が入っているんです。
天気の良いときは澄んだ水のように見えますが、気温や湿度、気圧の変化などの要因によって結晶が現れたりする見た目にも綺麗な仕掛けなんですよね。
この写真を見ると、結晶ができているんでこれからの天気は雨でしょうか?実際の天気は忘れました。
これは東京付近だったかな?
年始の銀座。
銀座で見つけた葉巻屋さん。
実は自分昔はシガリロを嗜んでいた時もありました。
カフェクレームというほんのり甘い香りがするシガリロが好きで、たまに吸ってましたね。
自然気胸になってパッタリ禁煙しましたが、バニラ系の香りがするタバコを吸っている人の近くを通ると「いいな〜」と思ってしまいます。
またショーウィンドウ。
近所の大学のビニールハウス。
ここ、夜になると電気付くんですがなんかそそりますよね。
山手の洋館にて。
横浜元町にて。
またショーウィンドウ。
この色合い、すごい好きです。
写真は以上です。
遠景の写真は絞ってたりしますが、それ以外はだいたい開放のF1.4ですね。
久しぶりに一眼レフでマニュアルフォーカスの撮影をしましたが、開放だとちょいちょいピントが外れている写真がありました…。
今ついているスクリーンは全面マットですが、スプリットマイクロのほうがいいかな?
かなり簡単に交換できるようなので、中古屋で見つけたら違うスクリーンも買ってみましょうかね。
あとカメラの機能とは全然関係無いことなんですが、キヤノンとSONYしか使ってこなかった自分はニコンのレンズ交換は非常に戸惑いますね(笑)
ついキヤノンの方向に回そうとして「回らねぇ!回らねぇ!」ってなってしまいます。人前でやると恥ずかしいので気をつけましょう。
まぁまだ慣れない部分もありますが、機能的にはかなり良いフィルムカメラだと思うので、BESSAと一緒に使い込んでいこうと思います。
Fマウント対応のMFツァイスレンズなどもゆくゆくは揃えたいところです。αでも使えますしね。
ではでは。