こんばんみ。
Canonがフルサイズミラーレスの廉価モデル「EOS RP」を発表しました。
メーカーのプロダクトページはこちら。
今回発表された「EOS RP」は、昨年発売されたEOS Rの廉価モデル。
デザインのテイストはそのままに小型軽量化されており、幅はほぼ一緒ですが高さと奥行きが1.4cm小さく、ボディの重量はバッテリーとカードを含めた状態で前モデルより175g軽い485gになっています。
特設ページには上のようなポエム(?)が書かれていますが、いやホント、カメラが小さくて軽いって重要ですよね。
またフルサイズ機としては非常に珍しく、ブラック以外のカラーバリエーションが用意されているのも大きな特徴です。
上の写真右側は数量限定5000台のゴールドカラーだそうで、女性が持っても可愛いし、男性が持ってもお洒落に見えますね。
なんとな~くCONTAX S2とかNikon FM2/Tを彷彿とさせたりなんかしたりして。
今まで中級〜上級者向けのカメラはブラックが当たり前でしたが、このカラバリ追加はカジュアルなユーザーにも手にとってほしいという新しい施策ですね。
小型軽量化と同時に各所でコストダウンが図られており、EOS Rで特徴的だった操作系の一部がオミットされているのも注目すべきポイントです。
特に大きな変更がマルチファンクションバーの撤去。
EOS Rでは親指で操作できる位置にタッチ操作できるバーが設けられており、タップしたりスライドすることで設定したパラメータを操作できるようになっていました。
ただ、実際に前モデルを使った人の話によるとタッチ操作のため誤タッチにより設定が変わってしまうことが多々あったそうなので、むしろこれは無くてもいいやという人もいるかもしれませんね。
このへんはまだCanonも探り探りなところもありそうなので、昔あったアイコントロール(視線入力)のように新機種では消えていく可能性も無きにしもあらず…。
他にもスペック面でRPとRの違いが気になるところがあったので以下に抜粋しました。
モデル名 | EOS RP | EOS R |
有効画素数 | 2620万画素 | 3030万画素 |
シャッター速度 | 1/4000〜30秒 | 1/8000〜30秒 |
同調シャッター速度 | 1/180秒 | 1/200秒 |
連続撮影速度 | 最高約4.0コマ/秒 (サーボAF時) |
最高約8.0コマ/秒 |
測距点 | 4779ポジション | 5655ポジション |
液晶モニター | 3.0型 104万ドット |
3.15型 210万ドット |
撮影可能枚数 (ファインダー) |
210枚(常温下) | 350枚(常温下) |
有効画素数はRと比べて少し低いですが、実際の横幅としては490ピクセル小さくなるだけなので大した差ではないでしょう。
シャッタースピードが1/8000から1/4000に下がっているのはちょっと痛いところ。
RFレンズといえば50mm F1.2という非常に明るいレンズがありますが、明るい日中に開放で撮ろうとすると1/8000の高速シャッターでも露出オーバーにならないかちょっと不安なところ。1/4000ではある程度絞ってあげないといけないので、明るいレンズのボケを活かしづらいのではというところがありますね。
また小型軽量化のトレードオフとして撮影可能枚数が大きく減っているのも残念。
Rでは一眼レフと同じバッテリーを使用していましたが、RPでは既存のAPS-Cミラーレスモデルと同じバッテリーを採用したということで、軽くなった代わりに容量が減っていしまいました。
まぁ実際サクサクテンポよく撮ればメーカー公称以上の撮影枚数を撮れると思いますが、SONY α7IIIの撮影可能枚数610枚と比べるとずいぶん見劣りするなぁと感じてしまいますね。
気になるEOS RPのお値段ですが、メーカーサイトでボディのみの場合は
・ボディ&マウントアダプターキット(数量限定) → 税込み194,940円
・ボディ&RF35mm&マウントアダプターキット(数量限定) → 税込み258,660円
・ボディのみ → 税込み173,340円
・ボディ&RF35mmセット → 税込み237,060円
ということです。
ちなみに限定カラーのゴールドは上とは異なり、
・ボディ&マウントアダプターキット → 税込み204,660円
・ボディ&RF35mm&マウントアダプターキット → 税込み268,380円
と若干お値段が高くなるかわりに、ボディカラーに合わせたゴールド仕様のエクステンショングリップが付属するそうです。グリップ代を考えるとほぼブラックと同じぐらいの金額ですね。
ただボディのみでの取扱は無いようです。
今Amazonを見てみたところ、EOS Rのボディ単体が約20万円となっていました。
量販店での価格はメーカー直販サイトよりもう少し安くなるとは思いますが、それでもRPとRでまぁまぁ近い値段になるのでどちらにしようか悩みどころではあります。
選ぶならお値段だけでなく、小型軽量を求めるか、スペックを求めるかなどでも考えたほうが良さそうですね。
EOS RPの発表と同時に
・RF24-200mm F4-6.3 IS USM
・RF15-35mm F2.8 L IS USM
・RF24-70mm F2.8 L IS USM
・RF70-200mm F2.8 IS USM
・RF85mm F1.2 L USM
・RF85mm F1.2 L USM DS(ボケ像のエッジをなめらかにする加工?)
の6本のレンズも発表されたので、ますます期待がもてるRFマウントカメラ。
ただ個人的気になったのが、小型軽量のボディは発表されたけど小型軽量なレンズは全然無い点。
メーカー的には「RF35mm F1.8 MACRO IS STM」とセットで使うとコンパクトで良いよ!ということみたいなんですが、このレンズでもSONYの35mmと比べるとかなりデカいんですよね…。
明るい高品質なレンズとは別の路線として、そんなに明るくなくていいんで小型軽量でリーズナブルなレンズも出して欲しいところです。
今使っているα7RIIIのサブ機にどうかな〜?
いやでもR-D1買うほうが先かな〜