こんばんみ。
α7RIII用に標準単焦点レンズ「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA」を買い戻しました。
このレンズ、初代α7を買った時に一緒買って使っていたのですが、ボディをEOS 5D MarkIVに乗り換えた時に売ってしまっていました。
α7RIIIを買ってからは、標準域はSIGMAのレンズにMC-11を付けて使ってきましたが、やはり小さくて軽いレンズが欲しくなってきたんですよね。
そんな時にふとこのレンズの存在を思い出しました。
以前撮った写真を見返してみると、驚くほどシャープだしボケも綺麗。
以前は寄れないなと思って使っていましたが、α7RIIIならAPS-Cモードに切り替えて1.5倍ズーム的な使い方もできるので、その不満も減りそうだ。
これは買い直すしかないのでは?と考えが頭の中を過り、気がついたらマップカメラのネット通販で中古美品を買っていました。
ちなみにお値段は63,800円。
中古価格が落ちにくいFEレンズにしてはまぁまぁ安く買えたんじゃないでしょうか。
中古夜市様様です。
購入したものがこちら。
ありがたい元箱付きです。
レンズの外観。
マウントの細さから太くならない、ほっそりとしたデザインです。
フードをつけるとこんな感じに。
フードが結構長くて存在感あります。
写真からはわかりづらいですが、前玉は凹面になっています。
インナーフォーカスになっているのでレンズは伸縮しません。
フォーカスリングはゴムではなく、ギザギザに彫られた金属製です。
回すとぬる〜っと滑らかな感触で気持ちいい。
ただ、回し始めてからフォーカスが動くまで若干の時差を感じます。
レンズのリア側。
AFのオンオフ切り替えスイッチなどはありません。
MFにしたい時は本体から操作する必要があるのでやや面倒ではありますね。
α7RIIIに装着するとこんなサイズ感。
にょーんと長く見えますが、フードによるものが大きいので要らない状況では外してしまうのも手かもしれません。
寄れないとよく言われるこのレンズですが、フルサイズとAPS-Cの切り替えを使えばこんな感じで使えます。
フルサイズで最短で撮るとこのぐらいの大きさに写る小物も…
APS-Cに切り替えるとそこそこ大きく写ります。
およそ82.5mm相当の画角になっていると思います。
外観に関しては以上です。
作例として約5年前に初代α7につけて撮った写真と、買い戻してから撮った写真を少し載せておきます。
実際にこのレンズを使って感じた点は以下の通りです。
・シャープさと美しいボケを両立
ピントが合った部分は開放から非常にシャープ、そして背景ボケは非常になめらかです。
背景との距離や背景(葉などの細かいもの)によってはザワついて見えることもありますが、他の多くのレンズと比べて目立ちにくいほうだと思います。
・AFも比較的早い
初代α7で使用していた時はあまり早いと感じませんでしたが、単にボディがボトルネックになっていたようで、像面位相差AFがついたα7RIIIだとサクサクとスピーディーに合焦してくれます。
コンティニュアスAF使用時もフォーカスがガクガク前後してしまうようなこともなく、キッチリ追従します。
・軽量で取り回しも◎
F1.4などの大口径単焦点と比べると驚くほど軽く、細い鏡筒はバッグなどにも収まりやすくとっても持ち歩きやすいです。
フードをつけるとやや長くなるのは難点ですが、フードがいらない環境で撮ることがわかっているなら持っていかないのも手かも。
・ほんの少しだけ画角が狭い
55mmという50mmに近い画角ですが、実際使ってみると50mmとの画角の違いを感じることはよくあります。
50mmならここで構えればちょうどいいだろう、という感覚でカメラを構えファインダーを覗くと、ちょっと狭くて半歩下がる…みたいな感じ。
・色ずれはやや感じる
屋外などの強い光の下ではやや色ずれを感じます。
ただ、古いレンズのようにガッツリとパープルフリンジが出るような感じではなく、拡大するとわかる程度かなと思います。
・絞りの動作音と振動がやや大きめ
このレンズをつけてボディの電源をオンにすると、カタカタという音と共に振動します。
ボディの電源オフ時は毎回絞りが閉じる設計になっているようです。
撮影には影響ないところですが、一眼レフなどではいちいち電源操作で動かないと思うので「?」となるところではあります。
ちなみに、スチル撮影でAF-Sで使用すると絞りが動作するのでカタカタ音がしますが、動画撮影の場合は限りなく無音に近いです。
FEレンズでは一応もっとお安い50mm F1.8も出ていますが、せっかくα7シリーズを買ったならぜひともSonnar T* FE 55mm F1.8 ZAの写りを試して欲しいところです。
コンパクトで軽いのに妥協のない写りに、きっと気に入るはず。
ではでは。