こんばんみ。
先日Kickstarterにてユニークなカメラを発見しました。
Kickstarterのプロジェクトページはこちら。
この「K-Pan」は中判フィルムを使用するパノラマカメラだそうで、レンズは4×5用の物を取り付けて使用します。
3Dプリンターを使って制作されているようで、どうやら組み立ては自分で行う必要があるっぽい?ですね。
パノラマカメラというと大きく分類して「スイングレンズ式」と「ワイドビュー式」の2種類が存在します。
スイングレンズ式は現行だとロモグラフィーが扱う「HORIZON」のような変わったレンズの仕掛けが特徴で、レンズが付いた円筒状のパーツがグルっと回ることでフィルムの広い範囲を感光させます。
魚眼レンズで撮ったかのように中央付近のものが大きく、端のほうのものが小さく写る特徴もあり、個人的にはあんまり好きではありません。
▲Horizon Perfektの作例
もう一方のワイドビュー式の場合レンズは一見普通なのですが、レンズとフィルムの間に通常のカメラより広くスペースが取られており、フィルムの広い範囲を感光させることができるようになっています。
こちらの場合は極端な歪みは出ず、普通の写真がそのまま横に広くなったような印象で、人間の目で見た雰囲気に近いと思います。
シネマスコープサイズの映画を観ているような臨場感があって、自分はこういう写真が大好きなんです。
▲K-Panの作例
ただ、スイングレンズ式は現行で比較的安価な物が販売されているのですが、ワイドビューの場合比較的安価でそこそこ撮れるものってあまりないんですよね。
(ロモにSprocket Rocketというワイドビューのカメラがありますが、細かな設定ができないトイカメラなのでちょっとアレかなと)
中古で有名どころだとFUJIFILMのTX-1やGX617などがありますが、珍しいカメラだからかボディとレンズ揃えると結構なお値段になります。
ワイドビューで撮りたいけど、何十万もお金は出せない…。
3Dプリンターで作られたK-Panは、そんな迷える子羊に救いの手を差し伸べてくれるカメラなのかもしれません。
ただ、当記事執筆時点で受付期間は残り3日なのに金額は目標の半分程度しか集まっていません…。
正直なところ商品化の望みは薄いですね…残念。