こんばんみ。
イヤホンを完全ワイヤレスの物の買い替えました。
ちょうど2年ほど前にSol Republicの「Shadow Wireless」というネックバンド型のBluetoothイヤホンを購入したのですが、2年間ほぼ毎日使っていたのでだんだんバッテリーの持ちが悪くなり、メッキもはげちょろけになってしまいました。あと最近は時々「ブツッ」という昔は鳴っていなかった変なノイズが入ることも…。
Shadow Wirelessを購入した時はまだ本格的にネックバンド型Bluetoothイヤホンが普及しておらず、これぐらいしか良さそうなものがありませんでしたが、最近は3万円以上の音質もそこそこ良さそうなネックバンド型が増えてきました。
さらにはSONYから左右が独立した完全ワイヤレスイヤホン(トゥルーワイヤレスイヤホン)「WF-1000X」が登場し、いよいよ新しいのが欲しくなってきました。
さて、買い換えるとなるとネックバンド型と完全ワイヤレス型のどちらがいいだろう?という話になるわけですが、個人的には完全ワイヤレス型が気になりました。
ネックバンド型のShadow Wirelessもなかなか使い勝手が良かったのですが、寒い時期はマフラーをするとケーブルの長さが厳しかったり、カメラのストラップに引っかかりそうで気になることがありました。あと寝っ転がって聴くと首から外れてしまったりという欠点も。
あとShadow Wirelessはネックバンドがシリコンのような柔らかい素材でできており、ぐにゃぐにゃと丸めて服のポケットに入れることができたのですが、最近のやや高級路線(?)の物はネックバンドが金属などの曲がらない素材でできている物も多く、バッグがないとしまえないという欠点があるんじゃないかと思いました。
一方完全ワイヤレス型はそういった問題は無さそうなので取り回しはかなり良さそう。音切れしやすいなどの欠点はあるようですが、外で聴くぶんにはある程度許容できると思い完全ワイヤレス型がいいかなという結論になりました。
最初はWF-1000Xを買う気満々だったのですが、知人にBOSEの「SoundSport Free wireless headphones」かBang&Olufsenの「BEOPLAY E8」のほうが良いという勧めを受け、店頭で試聴しながら散々悩んでBEOPLAY E8を購入しました。
BOSEの物も試してみたのですが、耳にひっかけるパーツ(?)がサッとつけようとした時にすぐに収まらないというか付け方にちょっと手間取ったのと、耳から飛び出す部分がデカいのがちょっとアレかな、と思い選びませんでした。ただ防滴だったり、無くした時にアプリで探せる機能は良さそうですね。
今回購入した「BEOPLAY E8」はBang&Olufsen初の完全ワイヤレスイヤホンだそう。
Bang&Olufsenはデンマークの高級AV機器メーカーで、高品質であると同時にデザイン性の高い製品を数多くリリースしています。
「BEOPLAY」というのは、このメーカーの中でもカジュアル路線の製品のシリーズのようです。
特徴としては
・ダイナミック型のドライバーを搭載
・イヤホン単体で最大4時間の連続再生
・専用ケースでイヤホンを2回充電可能
・NFMI(近距離磁界誘導)という方式でイヤホン同士を接続しており音切れが少ない
・外音の取り込み機能
といった点が挙げられるようです。
さて、前情報はこのへんまで。
実際に購入したものがこちら。
ヨドバシカメラの実店舗で32,890円で購入しました。
10%分のポイントが付くことを考えるとAmazonとほぼ同じぐらいの値段ですね。
パッケージはさすが北欧生まれといったシンプルで高級感のある雰囲気。
中身はこんな感じ。
イヤホン本体とケース、充電用のUSBケーブルが付属します。
イヤホン本体。
耳から出る部分がフラットな形状になっていますが、BEOPLAY E8はここをタッチすることで操作できるようになっています。
左右の操作部で別々の機能が割り当てられており、タッチする回数などでイヤホンから様々な操作が行えるようになっています。
ハイテクな感じがして良いのですが、慣れるまで間違って触ってしまいそうなのが弱点でしょうか。耳にしっかり収まってない気がした時などに押し込もうとすると誤タッチ…みたいな。
手に持ってみるとこんなサイズ感。
Apollo7のような完全に耳栓のような形になっている物と比べると多少大きめですが、耳に入れていてそれほど目立つ感じではないと思います。
デザイン的にも某うどん型イヤホンのように入れた時の見た目が変、ということもないハズです。
裏面はこんな感じに「R」「L」と書かれているので、慣れていなくてもどっちがどっちかわかりやすいでしょう。
「R」の中に白い丸い部分がありますが、動作時はここが点灯する仕組みです。
字の下にあるのは充電用の接点。BEOPLAY E8に限らずですが、このような完全ワイヤレスのイヤホンはケースにバッテリーを内蔵し、収納することで充電するような仕掛けになっています。
こんな感じでケースに収納することで、ケースに内蔵されたバッテリーを使ってイヤホンを2回満充電にできるんだそうです。
スペック上ではイヤホン単体で4時間動作できるそうなので、イヤホンとケースをすべてフル充電すれば合計12時間使用できるということですね。実際もう少し短くなると思いますが。
ケースへの収納時は、マグネットで吸い込まれるように収まるのが気持ち良いです。適当に入れてもピタッとベストなポジションに収まるので、入れ方が悪くて充電されてなかった…ということは無さそうです。
ケースのフタにロック機構はありませんが、フタもまたマグネットでくっついているので、バッグの中でイヤホンが行方不明になることはないんじゃないかと思いますね。
外観については以上です。
さて、実際に聴いてみた感想としてはとてもクリアな音質だなと感じます。
低音はそれほどガンガン出る感じではないですが、タイトで音の輪郭がわかる気がします。特にドラムなどの音はアタック感が感じられますね。
第一印象では高音がところどころシャリシャリするような気がしたのですが、しばらく聴いているうちに気にならなくなったような…?
高音・低音の出方などに関してはBEOPLAYのアプリからコントロールすることも可能です。
ただイコライザのような形式ではなく、「WARM」「EXCITED」「RELAXED」「BRIGHT」の4つの傾向の間をタッチパッドで操作するといった感じ。ちょっとわかりづらいですね。
以前使っていたShadow Wirelessより確実に音質はアップしたと感じます。もちろん有線のハイエンドのイヤホンには勝てませんが、完全ワイヤレスとしては結構良い音なのではないでしょうか。
遮音性としては普通のカナルタイプのイヤホンといった感じでしょうか。
最初店内で試聴した時は遮音性が高いように感じたのですが、駅や電車などで聴いてみると結構周りの音も入ってくるのでまぁ普通かなと。
イヤーピースは普通のシリコンのものが3サイズと、コンプライ製のイヤーピースが1つ付属。カナルタイプなので、イヤーピースの大きさなどでも遮音性や音の伝わり方が変わるかと思います。
ちなみにコンプライ製のイヤーピースはシリコンではなくポリウレタンフォームでできた非常に柔らかくて耳にフィットしやすい物です。指で潰してから耳に入れると徐々に膨らんで耳にフィット。遮音性が高く、音も伝わりやすくなるのが特徴です。
ただコンプライのイヤーピースは寿命が短いのが弱点。使っているうちに柔軟性が失われて表面がひび割れ、数カ月に1回交換する必要があるそうです。
自分は今までシリコンのものしか使っていなかったのですが、試してみると確かにシリコン製のような異物感(?)が無く、低音の聞こえが良くなったように感じます。ただイヤーピースを買い直す手間とコストを考えると継続して使うかは悩みどころ…。せっかく良いイヤホン買ったんだからこのへんもこだわるべきなんですかね?
あとこのイヤホンの大きな特徴として挙げられるのが、外音を取り込む「Transparency」機能です。
左側のイヤホンをタップするとオンになり、周囲の音を拾ってイヤホンに流してくれます。
外を歩いていて安全のために周りの音を聞こえるようにしたい時、電車やバスのアナウンスを聞きたい時、人と会話する時などに役に立つ機能で、アプリから効き具合を調節することも可能です。
ちなみに効き具合の設定は「AMBIENT」「SOCIAL」「COMMUTING」の3段階。外音の大きさはAMBIENT>SOCIAL>COMMUTINGで、外音が大きいほど逆に音楽の音が小さくなるようです。AMBIENTだと音楽は全然聞こえません。
総評としては非常に満足度の高いイヤホンだと感じました。
Shadow Wirelessで聴いていた時には気づかなかった細かな音に気づけるようになりましたし、ビートもメリハリ良く聴こえて大変気持ちが良いです。
ケーブルが無いというのは非常に便利で、一度完全ワイヤレスのイヤホンに慣れてしまうともう有線には戻れませんね。
試しで使うにはやや高めの価格設定ですが、良い音のワイヤレスイヤホンをお求めなら一押しのイヤホンです。
【追記】
そういえばワイヤレスのイヤホンで重要な音切れについて書き忘れていました。
2週間ほど通勤時や休日のお出かけに使ってみましたが、電車や人の多いところで使っても音切れはありませんでした。近距離磁界誘導さまさまです。
ただ、音楽を聴きながら片方のイヤホンだけ外して机に置いた時などは音切れが見られました。
もしかすると近距離磁界誘導には指向性があって、イヤホンがお互いに向き合っている状態がベストな通信状態なのかもしれません。
おそらく片方のイヤホンだけ人に貸す、といった使い方も向いていないのではと思います。