こんばんみ。
11月中旬頃にぶらりと鬼怒川に行ってきました。
2泊3日のひとり旅だったのですが、目的はもちろん写真。
紅葉と川と廃墟のコラボレーションが撮れるかなと。
今回の記事はその時の写真をひたすら貼っていきます。
1日目
地元駅から北千住へ、そこからさらに特急に乗り計4時間近くかけてようやく鬼怒川温泉駅に到着しました。
チェックインの夕方まで時間があるので、駅のコインロッカーに邪魔な荷物を入れてさっそくぶらぶら開始。
駅前で目についた「ミルクハウス」という看板。
牛乳石鹸のお店でしょうか。
使われていない何かの会館っぽい建物。
犬の人形が寂しそうに来客を待っています。
ちょいちょい目につくレトロな建物たち。
線路脇にあった何かの巨大なパイプ。
周りが紅葉とゴツい構造物の対比が目を引きますね。
役所か何かだったらしい廃墟。
道路に面した側がほとんどガラス張りになっていて、なかなか開放的なデザインです。
ちなみにこのすぐ隣には消防署の廃墟もあります。
現役の消防署は駅付近にありますが、統廃合によってこっちは使わなくなってしまったのでしょうか。
行政の建物が放置されるって、都心ではなかなか無い光景ですよね。
THE田舎といった様相のバス停。
これはフィルムですが、
デジタルだとこんな感じに。
ちなみにバス停の目の前にも廃墟があり、ガレージが全開になっていました。
なんの建物なんでしょうね?
鬼怒川を歩いているとところどころにあるレトロな消火栓も目に入ります。
雰囲気作りのためのレトロデザインではなく、本当に年季が入っているようですね。
有名な廃墟、鬼怒川観光ホテル東館です。
入り口の自動ドアはチェーンで施錠されていて入れません。
入ろうとしちゃダメですよ。
こんな大きなホテルでさえ潰れてしまうのだから無情なものです。
ちなみにこの手前はすぐ道路になっていて車が行き来しています。
ホテルの大きさに対して明らか駐車スペースが少ない気がするんですが、営業中は大丈夫だったんでしょうか。
目立つところに設けられた避難はしごと落書き。
看板は大部分が割れて剥がれ落ちています。
ホテルの裏側にも道路が続いています。
「ちや 」ってなんでしょう?
開けっ放しのガレージの奥にはゴミが押し込まれています。
ここのお向かいもまた廃墟。
ここは食堂だったようですね。
対岸に見える現役のホテル。
向こうの客室からはこっちの廃墟がよく見えるでしょう。夜はちょっと怖いですね(笑)
ホテルと食堂の廃墟のすぐ近くには足湯を楽しめる場所があります。
が、個人的に気になったのは足湯の建物の脇から川の近くに降りていける階段。
低い位置からダイナミックな谷を撮れるかな?っと思ったんですが、降りてみると結構位置的に景色は微妙ですね。
むしろ川の景色よりこういう細かいところがそそります。
川沿いに並ぶ現役のホテル。
奇妙なところに橋のようなものが残されています。
その左にも建物の土台のようなものがありますが、現役だった時はどういう建物だったのでしょうね。
あっ!と思ってとっさに撮った写真。
拡大してみると…
こんなところにニホンザルが。
普通に町中に歩いているものなんですね。
すごいディープな感じが出てます。
雨樋の脇に置かれた靴。
干そうとしたのかわかりませんが、ここは湿度高すぎなのでは。
ブティックのマネキン。
昭和レトロなでっかい照明が目を引きます。
年季の入った木造のお家とブロック。
これはホテルの前だったかな?
道路沿いに紅葉した木が並んでいて綺麗でした。
廃墟付近をさまよい歩いていると吊橋を発見。
吊橋からは川沿いに並んだホテル・旅館の廃墟と紅葉がダイナミックに見れます。
なんだか自然に還りつつあるようで神秘的です。
ちなみに吊橋なので、撮影中に人が通るとグワングワン揺れます。
70-200mmのレンズでクローズアップするとこんな感じ。
反対方向の景色もかなり綺麗です。
吊橋から通りに移動してさらに上流に向けて歩いているとこんな廃墟も発見。
病院か何かでしょうか?
警備中だそうです。
ポッカリと開いた地下へ続く道が非常に気になります。
さらに歩いていると見えてきたマンション?社宅?の廃墟。
ある程度上流に向けて歩くと大滝河川遊歩道という場所があり、川の近くまで降りることができます。
ちょっと空気が霞んでいるのが残念ですが、遠くに山々が見えてダイナミックですよね。
川沿いにずっと歩いていけるようになっているので、ぶらぶら写真を撮りながら歩くのも楽しいです。
ただこの辺はヒルがいるので要注意。実際自分も歩いている時に地面にいるヒルを発見しました。
湿った場所や落ち葉が多いところでぼんやり立っていると狙われる可能性があります。
(昔噛まれたことがありますけど、血が止まらなくて本当に面倒です)
途中で道路に戻れるようになっているので、そこから鬼怒川公園駅に向けて戻ります。
このあとは予約していたホテル大滝にチェックイン。
夕食はホテルではなくトラットリア・カミーノというイタリアンが食べれるレストランへ。
おじさん2人と可愛い女の子がいるゆる〜い感じだけどお洒落なお店(ゆるいのは平日夜だったから?)。
ペスカトーレの塩味がとっても美味しかったです。
2日目
2日目は鬼怒川温泉の上流にある龍王峡を目指します。
が、電車の時間が微妙なので、まずは廃墟付近をぶらついて時間調節。
「鬼怒川第一ホテル」の廃墟。
前日見た廃墟と同じく道路に面しています。
やっぱりこういう立地も倒産の原因では…?
ホテルの大きな看板は老朽化が進み一部が剥がれ落ちてしまいます。
入り口にはこんなシールが。
以前はJRが温泉や観光地で使える割引券を売っていたようですね。
入り口の割れた窓から覗くとこんな感じ。
中は綺麗で掃除すればまた使えそう。
でもそこまでして使いたい人はもういないんでしょうね…。
かっぱ風呂があるという「きぬ川館本店」。
前日に吊橋から見えたところですね。
「歓迎」と書かれていますが、正面入口にはトタンが貼られており、もう入れないようになっています。
それにしてもかっぱ風呂ってなんでしょう。
尻子玉抜かれないか心配です。
そういえば尻子玉ってなんでしょうね。
シリコンの玉ですかね、お尻に入れる。
ちなみにきぬ川館本店のさらに隣も廃墟。
こちらは割と新しいようで建物もまあまあ綺麗です。
電車の時間が近くなったのでこのへんで駅に向かい、龍王峡に移動しました。
龍王峡は川の流れによって火山岩が削られてできた渓谷だそうで、ちょうどこの季節に行くとダイナミックな紅葉と川と崖の景色が楽しめたりします。
道も歩きやすく整備されるので、軽いハイキングにいい場所ですね。
ただここもヒルの要注意スポットらしいです。噛まれたくないのでシャカシャカ素早く移動していました。
龍王峡駅からハイキングコースに入ると早速こんな橋が。
ありがちですがスローシャッターに…(笑)
こういうところ、下歩いたら絶対ヒルがついてきそうです。
葉が少ないところも結構あったので、少しピークから遅れてしまったようですね。
曇りだったのもちょっと残念でした。
龍王峡駅のホーム。
小川の上をまたがっていたり、木々が間近に迫っていたりと自然に溶け込んだ感じですね。
ホームから見るとこんな感じ。
こっち向きに見るともみじが燃えるように赤いですね。
ホームにもおみやげ屋があるようですが、平日はやっていないんでしょうか。シャッターが閉まっていました。
一応お土産などは駅前の食事処でも売ってたりします。そういえばそこでお昼に鮎の塩焼き定食も食べましたね。
オマケみたいな感じですが、駅前の潰れたお店にこんなプレートが。
相当マニアックですが、昔ディスクカメラと言うフィルムカメラがありまして、ここではそのフィルムの取り扱いがあったようですね。
1枚のディスクで15コマ撮影できるようになっているのですが、35mmフィルムより画質が悪く現像代なども高いというイマイチなフォーマットです。
このプレートを見て「フィルム切らしちゃったんだよ助かった〜!」と買った人は果たしていたんでしょうか…?
龍王峡はこんな感じでした。
時間も余っていたのでここからさらに上流の湯西川温泉駅に移動。
五十里湖という細い湖があって景色が良さそうなのでついでだし見てみようかなと。
紅葉した山々に湖が囲まれていてなかなか綺麗ですね。
ただこの辺は道路しか無いので本当に誰も歩いてません(笑)
湯西川温泉駅付近を見終わった後はまたぶらぶら撮り歩きながらホテルへ向かいます。
鬼怒川公園にも寄り道。
ここもなかなか紅葉が綺麗です。
木に取り込まれつつあるベンチ。
ちなみにこの公園もヒルの出現スポットらしいです。
せっかくなのでもう一度廃墟付近に言ってフィルムカメラでも撮っておきました。
この写真、湿度が感じられてちょっと好きです。
現役のビルの裏にひっそりと佇む社宅か何かの廃墟。
1日目に見つけたレトロなお家、もう一度前を通ったらピカピカの車が止めてありました。
このギャップ、フィルムで撮るといい感じです。
夕食はまたトラットリア・カミーノへ。ペスカトーレがやはり美味しい。
3日目
3日目はいよいよ地元に帰る日ですが、せっかくなので日光へ寄り道して帰りました。
東照宮はさすがにありがちかなと思い、史跡探勝路を歩いてみました。
ちょろちょろと小川が流れていて涼しげです。
平日で人の少ない林の中の道を歩きます。
歩きます。
歩きます…。
この石畳、石がボコボコしているので結構歩きにくい(笑)
すぐ近くに車道があるので帰りはそちらをそそくさと歩きました。ただ車道は大きなトラックが結構通るので要注意ですね。
終点あたりには白糸の滝と呼ばれる比較的小ぶりな滝がありました。
ここで折り返して食事をしたあと東武日光駅に戻り、特急に乗って夕方過ぎ頃には地元に戻りました。
ガラガラの鬼怒川から神奈川に戻ると、人の多さや遅い時間まで営業しているお店になんだか安心感を抱きますね。
今回持っていったカメラはα7RIIIとSIGMAの24-70mm F2.8とSONY 70-200mm F4、それからフィルムカメラのBESSA R2MとJupiter-8 50mm F2です。
α7RIIIとBESSAで使い回せるようなもっと明るくて画質の良いレンズ(コシナのZMとか)も買ったほうがいいかな?と悩んだのですが、これで十分だったかもしれません。
泊まりでの旅行は約1年ぶりでした。
前回と違い今回は一人旅でしたが、自由にぶらぶらできるのもなかなか面白かったです。
今回は運悪く曇りだったのと、ちょっとだけ時期が遅くて紅葉のピークを過ぎてしまったのが残念。また鬼怒川に行くなら一番ベストな時期に行きたいところです。
さて、来年はどこに行きましょうかね?
ではでは。