こんばんみ。
急に思い立ってGoPro MAX、買ってしまいました。
最近ハイキングや廃墟散策、イベントの様子などを撮影するのに使える動画用カメラが欲しいなと思っていました。
普段から使っているα7RIIIでも綺麗な動画は撮れますが、気合いを入れて撮るのではなく何となくその場の雰囲気を見返せるようなカメラがいいなと。
そんな時ちょうどGoProから新機種「MAX」と「HERO8」が発売開始に。
勢いでGoPro MAXを買ってしまいました。
このGoPro MAXは、Fusionに続くGoProとしては2台目の360°カメラ。
前後にレンズがついており、周囲の様子をまるごと撮影できます。
ぐるっと見回せる360°動画を残せるのはもちろんのこと、専用アプリを使って後から一部の画角だけを切り取る「リフレーム(再フレーム)」という編集を施すこともできます。
360°動画や写真を公開できる場所というのはかなり限られていますが、このリフレームによって編集して一般的な形式の動画にすることで、ブログ用途やSNSなど様々なところで活用できるわけですね。
360°動画だけでなく片側のカメラだけを使うHEROモードも用意されているので、状況によって使い分けることで編集の手間を減らすこともできます。
実際に購入したものがこちら。
GoPro MAX本体です。
GoProシリーズ特有の中身が見えるパッケージです。
パッケージから引っ張り出した本体。
本体のフロント側。
HEROシリーズ特有の四角いレンズフィルターが無いので、ロゴが無ければGoProシリーズとはわからない感じ。
ドライブレコーダーに見えなくもない。
本体の表面はラバーコーティングされているようで、少し柔らかく、サラサラとした触り心地です。
軽く当たったりこすったりするぐらいでは目立つ傷はつかなそうです。
本体のリア側。
フロントと同じレンズがついている他、下側にはディスプレイが搭載されています。
360°撮影時には、フロント・リアどちらの映像を映すかを選べるので景色を撮りたい人にも自撮りしたい人にも便利。
上部はシンプルにシャッターボタンがついているのみ。
ボタンはラバーに覆われた形になっており隙間がないので、水中で操作しても問題ありません。
また軽い出っ張りになっているので、指先の感覚だけでも十分に位置がわかります。
本体の底部にはマウントフィンガーと呼ばれる折り畳み式の部品がついており、従来のHEROシリーズで必要だったマウント用フレーム無しでマウントできます。
マウントフィンガーを起こすとこんな感じですね。
最初、写真で見たときはここが壊れたりしないかな?と心配になりましたが、実際触ってみると金属製で結構堅牢に感じます。
また本体にマグネットが内蔵されているのか、マウントフィンガーを折り畳む時はピタッと閉じ、勝手に出てくることはありません。
本体側面にはUSB-C端子や、バッテリーやmicroSDカードを入れるドアがあります。
ドアの内側はパッキンが設けられており、閉めるとかなりガッチリ密閉されるので水辺での使用も安心です。
付属のバッテリー。
HEROシリーズの物とは別物らしいです。
microSDカードは付属しないのでSanDiskの物を購入しました。
5.6Kの動画を撮影するわけなので、それなりのスピード・容量じゃないといけないのかな?と思いUHS-1で、128GBの物を選びました。
ちなみに、具体的に書き込み速度がどれくらいのカードが必要かは、公式サイトにも書かれていないのでよく分かりません。
バッテリーとmicroSDカードをセットした状態。
本体だけだと使いづらいので、以前から販売されているグリップ兼ミニ三脚として使える「ショーティ」も買いました。
使わないときはただの棒なのでかなりコンパクト。
グリップ部分を展開するとこんな感じでミニ三脚として使えます。
ミニ三脚の状態で伸ばすとこんな感じ。
MAXをマウントした様子。
手に握るとこんなサイズ感です。
HEROシリーズと比べると本体が縦に長いですが、Fusionよりコンパクトになっており、日々の持ち歩きに良いんじゃないかな?と思います。
外観に関しては以上。
さて、ここからは実際に使ってみた良いと思った点・イマイチだと感じた点を挙げていこうと思います。
良いポイント
・PowerPano面白い
360°カメラの超広角レンズを生かして、パノラマ写真が撮れる機能「PowerPano」。
スマホなどにもパノラマ撮影の機能がついているものは多いですが、基本的にカメラをスイングさせて広い範囲を撮るため、そ~っと動いて撮影する手間がありますし、被写体が動くとおかしな写真になってしまいます。
このPowerPanoはワンショットで広範囲を撮影するため、非常に手軽にユニークなパノラマ写真が撮れました。
ハイキングや登山に持っていけば、ダイナミックな景色が撮れて面白そうですよね。
ちなみに、どのくらい写る範囲が広いかと言うと…
上はiPhone 11 Proの超広角で撮影した画角。
上はGoPro MAXの超広角で撮影したもの。
iPhone以上にワイドに写っているのがわかります。
ただ歪みが目立ちますね。
上はGoPro MAXのPowerPanoで撮影したもの。
桁違いにワイドです。
はじめて使ったときは180°くらいかな?と思って後ろ側のレンズにキャップを付けたまま撮ってしまったのですが、後ろのレンズを塞いでいると上のような左右がけられた写真になってしまうので要注意。
・HyperSmooth(手振れ補正)の効きが凄い
ショーティに付けて手持ちで撮り歩いたりしてみましたが、歩いた時の若干の上下の揺れがあるだけで、それ以外全く揺れが感じられませんでした。
他にもバックパックのショルダーストラップにクリップで取り付けてハイキングしたりもしましたが、とっても揺れの少ない動画を撮ることができました。
・とりあえず回しておけばOKという新感覚
普通のカメラなら撮りたい物が収まるようにフレーミングし続けるのが当たり前ですが、MAXなら撮影ボタンを押せば後は持っているだけでOK。
スポーツをやりながらの撮影でも、フレーミングを気にしなくていいので集中できます。
・縦横も関係ない
普通動画を撮る時はカメラを横位置をキープして撮影する必要がありますが、このカメラで360°動画を撮る場合本体が横でも縦でも関係ありません。
乗り物や体に取り付けるとき、どんな向きで固定してもOKなので自由度が高いです。
・HEROモードで普通のアクションカムとしても使える
片側のカメラだけを使って普通のアクションカムとしても使えます。
360°動画を撮った場合は後々再フレームする手間がありますが、HEROモードなら編集の手間が少なくなります。
シーンによって使い分けると良さそうですよね。
イマイチなポイント
・2つのカメラの露出が別に計算されてる?
どういう状況で起こるのかわかりませんが、時々フロント側とリア側で明るさが違って映ることがあります。
そうなると前後の境界線が目立ってしまうのでちょっと残念な感じに。
・現状Windows PCで編集できない
Mac向けだとMAX PlayerというiPhoneなどと同じような編集(リフレーム)ができるアプリがあるが、Windows用だとエスクポート機能しか使えないアプリしか現状用意されていません。
社外製の360°動画を扱える編集ソフトを買えばできるのかなと思いますが、ちょっとこの辺は詳しくないのでわかりませんでした。
・本体付属のパーツには三脚穴が無い
GoPro初体験の自分は初めて知ったのですが、本体や付属のパーツに三脚穴はありません。
360°カメラなので三脚を使ったりすることもありそうなもんですが、あくまでアクションカム、アクティブに使えよということなのかも。
・画質はそれほど良くない
静止画にしろ動画にしろ、画質はそこまで良くはありません。
普通の写真やHEROモードの動画に関しては、iPhoneのほうが綺麗でしょう。
・公開先に困る
360°写真・動画はそのままアップできるWEBサービスなどが限られているため、活用しづらいというデメリットが。
(あとアホ面して撮ってるとそれもガッツリ映る)
またPowerPanoに関しても、横長な写真なのでスマホで見ると小さくなってしまい、ダイナミックさがSNSなどでは伝わりづらいかもしれません。
・根気良くスマホで編集できる人向け?
リフレームの機能を使って凝った編集をしようとすると、結構な時間がかかります。
スマホを動かして動画の一部を切り取るOver Captureを使うと比較的ラクに再フレームを行えますが、それでも撮影時間が長いと結構手間です。
さて、ここまでご紹介してきたGoPro MAXですが…。
自分が高価な物を買うと不具合品を引くという現象がまた発生しました…。
具体的な症状としては、360°動画を20~30分ほど続けて撮影すると途中からHyperSmooth(手振れ補正)が効かなくなる、というものです。
ネットの書き込みなどを見ると同時期に発売されたMAXとHERO8の両方で発生している不具合のよう。
GoPro製品に関しては初めてだったため全く知らなかったのですが、GoProは新しい製品が出るたび不具合があったりで、発売直後は飛びついて買わないほうがいいみたい。
まぁ買ってしまったものはしょうがない…と思い、ひとまず販売店に連絡。
販売店から輸入代理店に対応を確認してもらったところ、状況や撮影データについて詳しくメールでやり取りしたい言われたので代理店に問い合わせフォームから連絡していただけますか?とのことだったので、それはもう事細かに不具合が出た使用環境などをしたため、一度削除してしまった不具合のデータを復元しようとしたりで2時間ぐらい費やして連絡しましたさ。
で、この後がもう本当に意味不明。
翌日返ってきたのは、「メーカーに問い合わせてください」という内容のテンプレのような文と、GoProオフィシャルのサポートページのURLだけ。
もうポカーンである。
代理店が詳しく聞きたいと言うからせっせと説明を書いて連絡したのに、自分でメーカーに聞けと丸投げするとは何なんだこの会社は。
こんな返事が返ってきたことを販売店の方に連絡したところ、販売店の方もこの対応はひどい…と呆れていました。
結局これ以上代理店やメーカーとやり取りしても時間ばっかりかかることになるので…ということで、販売店のご厚意で返品・返金対応してもらうことになりました。
Surface Pro 4の不良品の時と言い、ビックカメラさんの対応には毎度感謝です。
アクションカムの代表的なメーカーの製品だから大丈夫だろ~と深く考えずに購入しましたが、やはり海外クオリティと言いますか、日本製カメラのような品質やサポートは期待できないんだな…としみじみ感じました。
自分が気になったHyperSmoothの不具合以外にも不具合報告は色々(音声が録れていない、逆に音声だけで映像が撮れていないなど)あるようで、正直こんな感じだったら中国製の安物でも変わらないなと…いやむしろ中国製のほうが安くてスペック高かったりしますからね。
とりあえずもうGoPro製品は懲りたかな…。
Qoocam 8K、評判が良かったら買おうかな…?
ではでは。