こんばんみ。
スナップシューターの決定版「GR」シリーズに、ついに自分も手を出しました。
クリスマスが近いですが、皆さんは大切な方へのプレゼントの準備は済みましたか?
自分は用意できていますよ。自分用に。
前置きはさておき、RICOHの高級コンデジ「GRIII」を購入しました。
今はα7RIIIかLeica M-E TYP240のどちらかを持って撮影に出かけることが多いですが、どちらの機種も撮影のない日に持ち歩くにはそこそこ嵩張るし重いんですよね。
なので常日頃持ち歩くのに適した高級コンデジがずっと欲しかったんです。
画質的に満足できそうな高級コンデジを考えると、
・RICOH GRシリーズ
・SONY RX1シリーズ
・FUJIFILM X100シリーズ
・Leica Qシリーズ
などがありますが、値段とコンパクトさ、それから今持っている単焦点レンズの画角と被らないという点などでGRがいいなと思いチョイスしました。
今新品で手に入るGRは、最新機種のGRIIIと、型落ちで安くなっているGRIIがありますが、50mm相当のクロップが使えるという点でIIIを選びました。
あとAFも多少なりとも良くなっているようですしね。
実際に購入したものがこちら。
わざわざブログ用に写真を撮っていますが、買ってすぐレストランで開封したのでパッケージは空箱です(笑)
パッケージ内容はカメラ本体の他、USB充電器とケーブル、ストラップ、写真に写っていませんがバッテリーが付属します。
バッテリーはかなりコンパクト。
容量は1350mAhだそうです。
どうやら前モデルとの互換性はないみたいですね。
USB充電器はすんごいチープなのが付属。
プラグ部分を交換できるようになっているので、海外販売時にも少ない部品変更で対応できるようになっているようです。
まぁ、ケチケチ仕様。
正直iPhoneやiPadについているUSB充電器と比べるとすんごい質感が安っぽい。
12万以上するんだから、ケチケチせずにバッテリーチャージャーを付けて欲しいものです。
こちらが本体。
フィルム時代から変わらない、無駄な装飾は一切しないシンプルなデザイン。
ストイックなデザインであり、オジさんっぽいデザインとも言える。
そして本当に小さいです。
この機種を知らない人が見たら、まさかAPS-Cサイズのセンサーが収まっているとは思わないでしょう。
また真の意味でポケッタブル。
休日のお出かけ時はずっと上着のポケットに入れっぱなしで問題ないサイズ・重さです。
一時期Rollei 35をポケットに入れて持ち歩いていたことを思い出します。あれは近距離の目測が難しすぎて匙を投げてしまいましたが、GRIIIならAFなので簡単です。
電源を入れるとチャキチャキっとした音と共に沈胴レンズが展開します。カッコ良い。
上面はフラットな作りですが、指先の感覚で電源やレリーズボタンの位置は見なくてもわかります。
前モデルにあった中央付近のでっぱりは無くなりましたね。スッキリしたように感じます。
モードダイアルにはロック付きですが、一眼レフなどのロック付きモードダイアルと違い、右手だけでロック解除と操作が可能です。
ちょっと感動。
背面ボタンに関しても、基本的に右手だけで操作が可能なレイアウトになっています。
前モデルと比べるとボタンは減っているようですが、IIIが初めての自分にとっては特に違和感なく使えています。
操作ボタンは基本的に右手で触れる箇所に集中していますが、動画モードのボタンだけは左サイドに設けられています。
スナップ写真を撮るために買い求める人が多いのでそうしたのかと思いますが、実際実用上これで問題なさそうです。
底面部分。
グリップの下あたりにドアがあり、バッテリーとSDカードを挿入できるようになっています。
ちなみにドアは最近のSONYと同じで、閉じても自動でロックが掛からないスタイル。個人的には勝手にロックしてくれたほうが助かるんだけどな。
同じAPS-Cサイズのセンサーを搭載したX100と並べるとこんな感じ。
ファインダーなどがあるぶん一回りほどサイズが違いますね。
あとX100ってそこそこ重いんですよね。
通勤に使っているバッグにX100をプラスすると露骨に重くなる感じがしましたが、GRIIIだと苦になりません。
フルサイズセンサーのLeica M-E TYP240と並べると、さらに差が大きい。
厚みの差もすごい…(笑)
GRIII本体に関しては以上。
GRIIIは先代まで内蔵されていたストロボが無くなってしまったので、本体を買った時もポイントを使って外部ストロボも購入しました。
購入したのはPENTAXブランドで出ている「AF201FG」というもの。
GRIIIのカタログ的にはこれが推奨ストロボみたいです。
パッケージ内容はストロボ本体と収納袋。
ちなみにこの収納袋、GRIIIを入れる袋としても使えました。
ストロボ本体のフロント側。
こちらはリア側。
ダイアルとテスト発光ボタンが付いただけのシンプルな操作部。
あまり凝った撮影に使うものでもないので、まぁこんなものでしょう。
シューへの固定は最近流行りのレバー型。
クルクル回さなくていいのでスムーズです。
GRIIIに取り付けるとこんな感じに。
カメラがあまりにも小さいため、ちょっとバランスが悪いですね。
カメラを持つとフロントヘビーに感じます。
発光部。
コンパクトですが収納式のワイドパネルも内蔵。
キャッチライトパネルは付いていません。
ヘッドを正面に向けた状態。
もちろん角度は変えられるので天井バウンスも可能。
後ろ向きにするとこのへんまで行きます。
ただし横には向かないので、壁バウンスは無理。
サイドに付いているボタンを押しながらだと、ヘッドをやや下向きにすることも可能。
近めの被写体を撮影する際に使えるのかな?
試しにLeica M-E TYP240に取り付けてみたところ、マニュアルモード(フル・1/4)なら使えました。
むしろこちらのほうがサイズ的にしっくりくる。
購入後さっそく使う機会があったので、作例としていくつか写真を載せておきます。
jpeg撮って出しとRAW+Adobe Colorの写真が混ざっていますが、いずれも手で個別に編集はかけていません。
(なぜRAW+Adobe Colorを使っているかというと、レンズ補正がかかっていないほうが雰囲気が良かったり、撮って出しのAWBが気に食わない時があったからです)
ヨドバシカメラで購入後、レストランで開封して初めて撮った1枚。
この時点でもう良いカメラの予感がしてきました。
マクロモードだと豪快に寄って撮れる。
これはクロップモード(50mm)で撮影。
綿っぽい雑草。
APS-CにF2.8のレンズですが、寄ればそれなりにボケますね。
マクロモードだとこんな感じに。
赤レンガ倉庫で行われていたクリスマスマーケット。
AFは合う気がしなかったのでフルプレススナップ(フォーカスを決め打ちする機能)で撮りましたが、意外とちゃんと撮れています。
ご飯もなかなか美味しそうに撮れました。
振り向き美人。
ちょっと離れたところにいたので、50mm相当にクロップしてもこの大きさが限界です。
Leica Q2だともう少しクローズアップできたんでしょうね。
苔むした塀。
この写真なんかは撮って出しだと周辺減光が無くなってアッサリしすぎてしまったので、RAWを使っています。
横浜の山手周辺は猫が多い。
いたるところで毛づくろいしています。
こんなところにも。
以下実際に使って感じた良い点・イマイチな点を挙げていきます。
良い点
・画質が良い
まずシンプルに画質が良いです。
開放からシャープで、ボケも変な癖はなくなだらか。
建築物などの無機物を撮るとシャープさが一層際立つように感じます。
あとマクロモード+開放でも甘さはほとんど感じません。(X100のマクロモードだと開放はボヤボヤになる…)
・片手でスムーズに撮れる
レンズ交換式のカメラと違って非常に軽量&コンパクトなので、サッと取り出したらそのまま片手で撮れるのが手軽で良いです。
片手で操作できるよう、ボタンが右側に集中しているのもグッド。
小さいけど意外とホールド感も良いように感じますね。
・クロップが便利
好きなボタンに割り当てることで、すぐに画角を変えられるクロップ機能が便利。
超解像ズームなどではなく、本当にクロップするだけなので後から編集で切るのと実質変わらないんですが、撮影する時点でしっかり構図を詰められるのはいいです。
あとから編集しようとすると、撮影した時のイメージを忘れちゃいますしね。
上の3枚の写真は、上から通常の画角、35mmクロップ、50mmクロップです。
風景より近いものを撮ったほうが分かりやすかったかもしれない…。
50mmクロップだとそれなりに画像サイズも小さくなってしまいますが、大きくプリントする用途じゃなければ十分耐えられるんじゃないかなと思っています。
イマイチな点
・AFが遅い
先代より早くなったようですが、それでも迷う時は迷いまくります。
特にマクロモードでは苦手な被写体はとことんダメ。
前に行って~…後ろに行って~…前に行って~…後ろ行って~…わからん諦め…、みたいな動作をします。
ストリートフォトならフルプレススナップである程度フォローも可能かな。
・撮って出しだと色かぶりがマゼンタっぽい時がある
撮って出しは基本的にナチュラルな色合いで綺麗ですが、たまに妙にマゼンタがかって撮れることも。
自分の場合RAW+JPEGで撮ることが多いので、そうなってしまったらRAWでフォローですね。
・不審者感がある(笑)
ライカとかで撮っていると、この人写真を撮っているんだな~と見えますが、GRIIIだとコソコソした感じになるので不審者感があるんじゃないかと不安になります(笑)
盗撮とか泥棒の下見とか…。
現状気づいた感想はこんな感じでしょうか。
もっと使い込んだら、数か月後か数年後か、またレビューを書くかもしれません。
28mm相当の画角の単焦点コンデジということで、スマホとそれほど変わらなかったらどうしよう…という不安はありましたが、使ってみるとやはり違います。
遠景だと差は出にくいですが、近景だとボケのお陰か立体感があるように見えますし、薄暗くてもスマホのようにディテールがゴニョゴニョっと誤魔化したような感じにならないのも良い。
握りやすいグリップも、ちゃんと撮ろうという気持ちを起こさせてくれて好きですね。
毎日たくさん使って、ぜひとも自分の一部にしたいところです。
これだけ持って旅行とかに行くのもいいかも。
ではでは。