こんばんみ。
先日ふとα7向けの純正レンズ(FEマウント)の評価がどんなもんなのか気になってDxOmarksを覗いてみると、純正以外にもFEマウント対応のレンズが存在していてビックリ。
しかも意外と使えそうだったのでちょっと調べてみました。
発見したのはこちらのDxomarksの中のFEマウントで絞込したページ。
SONY製とツァイス製にならんで、「Samyang」「Mitakon」なるブランドが…。
しかもSamyangは結構種類があるじゃないの。
しかもチルトシフトまで…!
ググってみると「Samyang」というのは韓国のレンズメーカーだそうで、元々はCCTV(監視カメラ)なんかの光学機器を作っていたそうですが、ここ数年で一眼レフ向けレンズやシネレンズの製造も始めたんだとか。
残念ながら一眼レフのシステムのノウハウが無いのか、それとも価格を抑えるためなのか、今のところ販売しているレンズはマニュアルフォーカスで絞りも手動。
そのかわり純正レンズと比べると低価格で、しかも様々なマウント向けにバリエーションが作られています。
ブログやレビューを読んでみると、どうやら星景の撮影などに使っている人が多いみたい。
星の撮影だとだいたいマニュアルで撮るでしょうし、安く広角レンズが手に入るなら純正じゃなくてもいいか、ということです。
はて、自分の場合スナップ的な写真が好きで、星の写真はあんまり関係がない…。
EOSしか持っていなければ、絞りまで手動だと正直めんどくさそうなので手を出すことはないだろう…と思いますが、α7で使えるなら話は別。
ミラーレスなら絞り値がボディと連動してなくても電子ビューファインダーで見たまんまの画が撮れるし、拡大もできるのでマニュアルでのピント合わせも正確にできる。
自分はオールドレンズも好きで使っているので、そのへんに関してはマニュアルでも不満はありません。
(EOSでもライブビューできるじゃん!と思うかもしれませんが、自分のはEOS 5Dだからライブビューがついてないし、仮についてても顔の前にカメラを掲げて背面液晶を見ながら撮る姿は間抜けなのでイヤなんです)
はて、そんなわけでちょっと興味が湧いてSamyangのWEBサイトを覗いてみると結構いろいろレンズを出しているんですね。
自分が使えそうなフルサイズ対応のレンズをいくつかピックアップしてみると…
・85mm F1.4 AS IF UMC
ポートレートなんかに使えそうな単焦点中望遠レンズ。
ネットの評価によるとお値段以上にシャープな画だそうで、周辺画質に関してはCanon EF85mm F1.2L II USMよりも良いとの評価も。
AmazonではEFマウント用が3万円ちょっとで購入可能。
焦点距離やF値が近いものだと「Canon EF85mm F1.2L II USM(21万ぐらい)」「Nikon AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G(16万ぐらい)」「SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM (8万ぐらい)」が挙げられます。
・TILT/SHIFT LENS 24mm F3.5 ED AS UMC
チルトシフトレンズ。
出してメーカーが少なく、チルトシフトを使いたい人は必然的にCanonかNikonになってたと思いますが、これに関しては様々なマウント向けにリリースされています。
商品撮りにチルトシフトが欲しいと思っていたんですが、24mmだと向かないですね…。
焦点距離に選択しが欲しいならKIPONのチルトシフト対応のアダプターもありかも。
同等のものとしては「Canon TS-E24mm F3.5L II(20万ぐらい)」「Nikon PC-E NIKKOR 24mm f/3.5D ED(22万ぐらい)」などが挙げられます。
・14mm F2.8 ED AS IF UMC
キツいパースが楽しめる超広角レンズ。
自分は超広角を持っていないので1本は持っておきたいですね。
ちなみにSamyangのページだと「フルフレーム対応」になっていますが、Amazonで見ると「APS-C対応」になっています…。どっちなんだ…。
デジカメWatchの記事を読むとフルサイズ対応のようですが、Amazonに出品した人のミスでしょうか?
同等のものだと「Canon EF14mm F2.8 L II USM(25万ぐらい)」「Nikon Ai AF Nikkor ED 14mm f/2.8D(18万ぐらい)」あたりでしょうか。
・12mm F2.8 ED AS NCS FISH-EYE
魚眼レンズ。
一応「MC ZENITAR-M2,8/16」というロシア製の魚眼を持っているのですが、前オーナーがM42マウントのものをαマウントに改造しており、その際に絞りの機構が外されてしまっているのです…。
お陰で常に開放なので撮れる画は全然シャープじゃない…いや、このレンズ自体元々シャープじゃないのかもしれないけど…。
とにかく、新しい魚眼が欲しいわけです。
近いものだと「Canon EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM(12万ぐらい)」「Nikon Ai AF fisheye Nikkor 16mm f/2.8D(9万ぐらい)」「SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE(5万ぐらい)」「SONY 16mm F2.8 Fisheye SAL16F28(6万5千円ぐらい)」でしょうか。魚眼はバリエーションが少ないのでズバリ焦点距離やF値が一致するものは少ないですね。
はて、こんな感じでしょうか。
自分の場合フルサイズ対応レンズを揃えたいので取り上げませんでしたが、APS-C専用のレンズも販売されています。
ちなみにSamyangについて調べてネットの評判を見ていると、「韓国製のパクリレンズだから買いません!」みたいなコメントを見かけました。
まぁ確かに中国・韓国製品のクオリティに不安を覚えるのはあるかもしれませんが、パクリというのはどうも腑に落ちませんね。
昔は日本もライカやツァイスのコピーをたくさん作ってきたわけで、そのノウハウから今や世界のカメラのトップシェアに上り詰めることができた訳です。
道具には適材適所って言葉がありますので、望んだ画が撮れれば必ずしも高価な道具じゃなくてもいいと思います。
Sigmaでもいいし、TAMRONでもいいし、場合によってはSamyangでもいいじゃない。
安く済めば、そのぶん他の機材を買えるわけですしね。
最後にひとつ注意点がありまして、
Samyangレンズは「新東京物産」が正規輸入を行っているらしいのですが、Amazonなどでも並行輸入品が出回っています。
並行輸入品を購入した場合、不具合があった場合の保証が無い可能性が高いので覚悟する必要があります。
(正直韓国製で保証無しは恐い…)
レンズの種類によっては正規輸入されていないモデルもあるので注意してください。
ちなみに当記事の最初のほうでα7で使いたい!みたいに言いましたが、FEマウント向けのレンズはまだ正規輸入されていません……。
とほほ…。